2022.06.10更新分
■ クルマのEV化やDXの進展を味方につけるベアリング
前回は、半導体製造装置やEV関連を中心に部品加工用途で工作機械のニーズ高まるという話題を取り上げた。そして、今回はクルマのEV化やDXの進展、社会のデジタル化に伴うデータセンターの拡張などを支えに収益の復活を遂げるベアリング関連企業に注目した。
一例として、ミネベアミツミのベアリング事業の現状を2022年3月期(通期)の決算説明資料から見てみると…。そこには、まず「超高品質品の構造的需要増で成長が継続」とある。
EV化が進んだ場合、単純に機械的構造だけでベアリングの数を数えれば減少する。しかし、EVのベアリングには高速化や電喰(金属の腐食)対策などの独特の技術開発が必要になるうえ、電池寿命を伸ばすためにさらなる小型化や低摩擦化が求められる。結果、その高い技術力を世界に誇る日本勢の活躍の舞台が一段と拡がることになると考えられる
また、EVが普及すれば膨大な電力が必要になる。その発電設備の一つとして風力発電が注目されることとなり、風力発電機には多数の大型ベアリングが使用される。
ミネベアミツミによれば、キーワードは「自動車(高機能化・EV化で員数増加)」「データセンター(クラウドストレージ・基地局)」「高級家電(静音性・省エネ性)」「スーパーベアリング(革新的精度向上ベアリング)の開発進む)」とある。いずれも、今後大いに市場の拡大が期待される分野である。そこで、以下に同社を含めた主要なベアリング各社の横顔を見ておく。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)