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ビジ選☆リーダーズ Vol.953『ドアはあけたらおさえましょう』

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■日々の小さな心がけが所作となる 生活様式が大きく変わり、あるべき紳士像も古臭いものになりつつ ある。手紙のやりとりは時代遅れになったし、ドレスコードも変わ ってしまったように感じられる。 それでも、ある種の真理は変わらずに残っている。紳士らしさを求 める思いも消えていない。世界が変わろうと、紳士はどう振る舞う べきかを心得ていなければならないのだ。 既婚者でも独身でも、パーティに出席すれば、まわりの人をもてな すべきだ。仕事の関係者には愛想よく対応しつつ、同僚ともうまく 付き合わなければならない。 そのためには、テーブルのセッティングの仕方や自己紹介の方法を 知っておくべきだ。友人同士を紹介したり、自分で蝶ネクタイを締 められるほうがいい。 ★ ただ、紳士であることと、ネクタイを締めたり、ナイフやフォーク を扱ったりすることとは本質的には関係ない。大事なことは、ささ やかな論理、思慮深さそして他人への大きな思いやりだ。 複雑な決まりごとや入り組んだ指南はそれほど大切ではない。大事 なことは、まわりの人が気兼ねなくいられるようにすることだ。そ して噓偽りなく、心から素敵な人物でいることだ。 素敵な人物にとって、最も気高い美徳とは、友愛、信頼性、ゆるぎ ない誠実さだ。心構えあってのハウツーなのだ。単に紳士らしく振 る舞うだけでは足りない。大事なことは、紳士であることなのだ。 紳士であるとは、たとえば他者に配慮し、必要な時にその場にいて、 求められていない時宜をわきまえることだ。こうした紳士のあり方 は、先天的なものではない。学べば身につくものなのだ。 ★ メールは日常生活の一部になった。便利だが、マナーを無視するべ きではない。送る時は、手紙より注意が必要だ。何十人、何百人に 簡単に転送できてしまうからだ。 送信ボタンを押す前に、文面を詳細にチェックするべきだ。必要が あれば修正するべきだ。そして、自分の言いたいことの意味とニュ アンスが正確に伝わるように心がけることだ。 腹が立っても、怒りにまかせてメールを打つべきではない。怒った 状態で書いた文面は、送る前にひと晩寝かせたほうがいい。もう一 度読んで、考え直し、破棄する機会を設けることだ。 怒りのメールは、転送され、共有されがちだ。反対に謝罪のメール がそうされることはめったにない。「内密に」と伝えても、内密に 扱われることはまずないと心得るべきだ。 スケジュールがタイトな時ほど、メールで日時を決めようとせず、 電話をかけるべきだ。大事なことは、メールが「届いたか」でなく、 内容が相手に伝わったかどうかなのだ。 ★ ドアを通る際は、必ずうしろをちらりと見るべきだ。誰かの鼻先で ドアを閉めてはいけない。性別は関係ない。回転ドアの場合は、さ らに注意を払うべきだ。 一歩前に進んだら、速く動かしすぎないようにドアを押し開けるこ とだ。そして、後ろから来る人にも気を配る。また、誰かと一緒に ドアに入るべきではない。他の人のスペースを尊重するべきだ。 荷物を運ぶのが大変そうな人がいたら、その人より先にドアに近づ くことだ。ドアが重ければ、何も言わず手を貸し、お礼の言葉を待 たずに立ち去ることだ。 助けを必要とする高齢者や身体の不自由な人に配慮すべきだ。手伝 いを申し出て「お願いします」と言われたら手を貸す。断られたら、 離れたところから見守ればいい。 雨の日には、水たまりを超える人に手を差し伸べることだ。また傘 は常備し、持っていない人がいたら入れてあげるべきだ。こうした 気遣いや小さな心掛けが所作として身についていくのだ。

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