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映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 ~9~ 相次ぐセクハラとパワハラ 求められる人材育成という視点
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日本の映画界で、「セクハラ」「パワハラ」の問題が相次いでいる。
週刊文春が3月、榊英雄監督が複数の女性俳優に性行為を強要したと報じたことが発端に。4月には、国際的にも有名な園子温監督が、複数の女性俳優に性的関係を迫ったと「週刊女性」が報じた。両監督は謝罪したものの、一部を否定している。
一方、「文春オンライン」は、河瀨直美監督が映画「朝が来る(2020年公開)で撮影助手のスタッフにパワハラを行ったと報じた。
ただ、映画業界だけでなく、芸能分野、あるいはアートや演劇分野では、このような問題は昔から存在したといわれる。
2021年3月、アートや演劇などさまざまな表現活動にかかわる人に対してハラスメントについての調査結果をまとめた報告書「『表現の自由」ハラスメント2021」が発表、大きな反響を呼んだ。
それによると、映像分野では長時間労働などの労働問題をはじめ、男女差別から生じるハラスメントまで、さまざまな被害が寄せられたという。
この白書では、映像分野のハラスメントについて、以下のようにまとめられた。
映像分野は、他の表現分野と比べても、ハラスメント被害報告が多かった。集団で長時間の制作に関わり、スケジュールがタイトで、契約敢行も弱い。また、男女差別も根強く残っていることから、さまざまな被害実態が投稿された
ただ、エンターテインメント分野における問題は、日本だけでなくハリウッドを含め、世界中で起きている。そのたびにさまざまな改善策が取られてきた。
前回までの記事→
映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 〜1〜 「東宝一強体制」の映画界に未来はあるか!?
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https://mori-news-journal.jp/archives/13
映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 〜2〜 東宝1強体制のかげで失われる映画の多様性
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https://mori-news-journal.jp/archives/588
映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 〜3〜 変化する日本の映画の観客層と日本映画界のジェンダー不平等
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