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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年6月12日号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来  ~9~ 相次ぐセクハラとパワハラ 求められる人材育成という視点 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 日本の映画界で、「セクハラ」「パワハラ」の問題が相次いでいる。  週刊文春が3月、榊英雄監督が複数の女性俳優に性行為を強要したと報じたことが発端に。4月には、国際的にも有名な園子温監督が、複数の女性俳優に性的関係を迫ったと「週刊女性」が報じた。両監督は謝罪したものの、一部を否定している。  一方、「文春オンライン」は、河瀨直美監督が映画「朝が来る(2020年公開)で撮影助手のスタッフにパワハラを行ったと報じた。  ただ、映画業界だけでなく、芸能分野、あるいはアートや演劇分野では、このような問題は昔から存在したといわれる。  2021年3月、アートや演劇などさまざまな表現活動にかかわる人に対してハラスメントについての調査結果をまとめた報告書「『表現の自由」ハラスメント2021」が発表、大きな反響を呼んだ。  それによると、映像分野では長時間労働などの労働問題をはじめ、男女差別から生じるハラスメントまで、さまざまな被害が寄せられたという。  この白書では、映像分野のハラスメントについて、以下のようにまとめられた。  映像分野は、他の表現分野と比べても、ハラスメント被害報告が多かった。集団で長時間の制作に関わり、スケジュールがタイトで、契約敢行も弱い。また、男女差別も根強く残っていることから、さまざまな被害実態が投稿された  ただ、エンターテインメント分野における問題は、日本だけでなくハリウッドを含め、世界中で起きている。そのたびにさまざまな改善策が取られてきた。 前回までの記事→ 映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 〜1〜 「東宝一強体制」の映画界に未来はあるか!? →https://mori-news-journal.jp/archives/13 映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 〜2〜 東宝1強体制のかげで失われる映画の多様性 →https://mori-news-journal.jp/archives/588 映画版「鬼滅の刃」歴代興行収入1位の影で危惧される日本映画界の未来 〜3〜 変化する日本の映画の観客層と日本映画界のジェンダー不平等

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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