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◆各地で深刻化する鉄道の廃線問題/民間任せでいいのか【No.497】

石川ともひろの永田町早読み!
国鉄分割民営化から35年が経過した。 民営化ではっきりしたことは、大都市を抱えるJRには新幹線やリニア開発など景気がいい話が出てくる一方で、地方では廃線が相次いでいることだ。 特に北海道では人口減少とモータリゼーションの波で、より一層の乗車離れが進んでいるので、このままでいくと主要路線以外は全て廃線という事態も予想される。 確かに、ただ「残す、残す」と言ってみても赤字を垂れ流しつづけることはできない。 JRは民間企業だから、赤字が続けば倒産する。 そうなってはいけないので国が補填をし続けてきたが、これも巨額になるので採算が合う路線以外は廃線にするということを続けているのが現状だ。 しかし、採算路線というものが存在しなくなってきている。 コロナが拍車をかけているのは言うまでもない。 では経済原理に合わせて廃線にした方が良いのだろうか。 この問いに対し、多くの人は「何か他の方策があるでは?」と期待を寄せる。 では何があるだろうか。 一つは観光としての地方路線の活性化である。 ストーブ列車(津軽鉄道)が代表例だ。 車内販売で買ったスルメをストーブであぶって酒を飲むのが楽しい。 九州の「クルーズトレイン ななつ星」はラグジュアリーな寝台列車で、1年先まで予約が埋まるほどの人気ぶりだ。 そのほかにも地域と連携した取り組みを進めて経営を盛り返した例はある。 ローカルジャーナリストの田中輝美さんの記事を読んだ。 欧州では「フライト・シェイム」(flight shame)と言い、気候変動への危機感から燃料を大量に使う飛行機を避けて鉄道などを利用する運動が起きている。 ドイツでは鉄道やバスなどの公共交通を月額1200円で乗り放題にした。 オーストリアやニュージーランドも同様の政策を採っている。 地球環境に配慮した結果だ。 鉄道を採算性を求める「事業」としてではなく、「資産」と位置付け、公的財源で支え環境負荷を減らすことが、SDGsに基づいた政策ではないだろうか。 ◆イシカワシュンジュウ 6月3日 金曜日 先日、とある方から「政治家は中華料理が好きだよね。 会合に中華料理をセットする方が多いよ」と言われた。 確かにそうかもしれない。 理由を尋ねられたので「個室の用意が多い、丸テーブルで話しやすい、料理のチョイスが多い」ことなどを挙げた。 こんなところが理由だと思う。 横浜中華街の「聘珍樓横濱本店」を経営していた聘珍樓が破産のニュースにはびっくりした。 横濱本店は、横浜中華街で現存する最古の中華料理店だっただけに衝撃だ。 コロナの影響が出てきており、「3年経てばなんとか」と思っていた事業者も、先が見えないことに焦燥感を持っていると思う。 債務減免法案を成立させ、先行きを明るくしないといけない。 ☆今日は胆振東部地震で被害を受けた被災3町をご挨拶回り。 復興は進んだが、街中再生が今後の課題だという。 むかわ町では博物館を建設したいと考えている。 博物館機能だけではなく防災機能なども兼ね備えた町のシンボルにしたいという。 だが、縦割り行政の補助金メニューではなかなか見つからないとのこと。 やはり一括交付金の方が良い。 6月4日 土曜日 2030年冬季オリンピック・パラリンピックの札幌招致が盛り上がらない。 オリンピックでは異例の反対運動も盛んになっている。 北海道新聞の世論調査でも反対が57%と賛成を上回っている。 原因は国際オリンピック委員会(IOC)の無駄遣いにあると思う。 東京オリンピック招致に関わりオリンピック貴族によっていかに無駄遣いされているかが顕わになったからだ。 貴重な税金が彼らの飲み食いに使われることに市民が反発を強めていると思う。 総合的に判断して開催してほしいと思うが……

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