この度「骨太の方針」が閣議決定されましたが、その議論の過程で「2025年度PB黒字化目標」(以下、PB規律)を残すのか、それとも凍結するのかを巡り、政府・与党において激しい論戦がありました。
いわゆる、自民党内の「緊縮財政派」は、PB規律堅持を主張。一方で、自民党内の「積極財政派」は、PB規律凍結を主張。両者の主張は真っ向から対立しました。
緊縮財政派の拠点は、岸田総裁がつくった総裁直轄の「財政健全化推進本部」(麻生最高顧問・額賀本部長)、一方、積極財政派の拠点は高市政調会長の下に作られた「財政政策検討本部」(安倍最高顧問・西田本部長)。
両者の勢力は拮抗し、甲乙付けがたい状況でしたが、参議院選挙を前に、自民党内が割れることを回避し、麻生氏と安倍氏とで事前に協議し、両者ともが「負けていない」という格好で骨太方針が纏めるようにしよう、ということが、閣議決定前の段階で合意されました。
ついては積極財政派は、その両者の合意事項に基づき、「PB規律は凍結すべき」という主張を最終的に引っ込め、
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