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第220回 ビットコインを中心とする先週の全体的な動き、医療分野のブロックチェーンの現状 その1
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▼今回の記事
まず今回もいつものように、ビットコインを中心とした暗号通貨の先週の全体的な動きについて報告する。「テレグラム」などのSNSで個人投資家の注目度の高いキーワードを参照し、投資家の行動に影響を与えていると思われる情報を見て見る。
次にメインテーマとして、医療分野におけるブロックチェーンの現状について見て見る。この分野は4年前の2018年に記事で紹介した分野だが、それ以来大きく発展し、様相が少し様変わりしている。その状況を改めて紹介する。
▼依然として下落基調のビットコイン
それではいつものように、早速先週に暗号通貨の個人投資家が注目していた情報を見て見る。
先週から今週にかけて、ビットコインを中心とした暗号通貨の相場は下落基調が続いている。ビットコインは現在350万円台で取引されているが、これは5日間で13%を越える下落である。
この下落の原因ははっきりしている。先週アメリカの消費者物価指数(CPI)が発表され、それは1980年以来の高さとなる8.6%であった。いまアメリカではパンデミック回復後の需要増加で人手不足が進行しているので、賃金が平均で6%程度上昇している。これは8.6%のインフレ率を下回っているので、国民の生活水準がは低下する。しかし、クレジットカードの残高が急速に増えているので、借金をしながら旺盛な個人消費が支えられてる状況だ。
しかし、インフレ率の高騰がこれ以上進むと、購買力の低下が借金で補える水準を越える。すると、個人消費の急速な収縮からアメリカは景気後退に過程に入ることは間違いない。
「米FRB」は景気後退に陥るリスクに対処するために、来月も0.5%の利上げに踏み切る可能性を示唆している。利上げの示唆でダウとナスダックを始め株式相場が大きく下げたので、これに連動してビットコインを中心とした暗号通貨の相場も下落した。先週にはビットコインの相場と株式相場との連動が解消したのではないかという憶測もあったが、そうではなかった。ビットコインと株式相場との連動は強い。
●ジャネット・イエレン財務長官
アメリカのインフレ率が下降する兆候は、いまのところない。そのため、今後もさらに利上げが続き、むしろそれが背景となり景気後退が加速する懸念も出てくる。この結果、株価と暗号通貨の相場の下落傾向はこれからも続くものと思われる。いまのところ、ビットコインを中心とした暗号通貨の下落基調も続くと予想できる。
そのような状況なので、ビットコインなどの暗号通貨の相場に関しても明るいニュースは少ない。そうしたなか、特に注目されていたのは、ジャネット・イエレン米財務長官の発言である。
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