「アメリカの高インフレは、春には頭打ちして、その後低下し始
める」といった「楽観的過ぎる予想」は、早々と6月10日発表の
「アメリカのCPI」統計で、「打ち砕かれ」ました!!!
市場では、発表から1日早く6月9日から「CPIショック」が走
りました!!!!
6月10日の「5月のインフレ統計」を受けて、
内外の株式市場は、「FRBはインフレをコントロールできていな
い!!!」「FRBは今後はインフレ退治のための金融引き締めを急
がざるをえない!!!」「原油価格の急騰で、アメリカ経済は想定
以上に早くリセッション入りするのでは?!?!」との懸念が急
速に強まって、内外の株式市場は大幅下落を開始しています。
今現在のアメリカ株式市場は、1973年から1974年にかけ
てのアメリカ株式市場に酷似。
1970年代初めのアメリカ株式市場は、「ニフティー・フフティ
ー相場」をエンジョイしていました。「ニフティ・フィフティ相場」
とは、少数の優良銘柄だけが牽引していた上昇相場でした。この
「ニフティ・フィフティ相場」は、1973年から74年にかけての
インフレの高進とFRBの金融引き締め、および当時のオイルショ
ックが引き金となって終焉してゆきます。
めぐりめぐって、直近の「FAGAM+テスラ株、Netflix株」といっ
た一部の銘柄だけが牽引したハイテクブームは、まさに「197
0年代のニフティ・フィフティ相場」の再来だったのです。
ハリケーン到来に備えてください。
というか、もうハリケーンは到来しています!!!
今後の「アメリカ株式市場の行方」は、
・「今後のインフレの行方」、特に、「原油を初めとする資源コモ
ディティー価格の行方」と、
・パウエルFRB議長の「金融政策の行方」、言い換えると、「い
つFRBは金融引き締めを停止するのか???いつ利下げへと政策
転換するのか????」
の二点にかかってくることでしょう。
かくして、アメリカ株式ブームが1年早まって2022年内にバ
ブル崩壊するのか、従来予想通りに2023年にバブル崩壊する
かどうかは、「原油価格1バーレル150ドル」を狙う「投機筋の
暗躍」が成功するのかどうかに、かかっています。
その後の株式市場の反転は、パウエルFRBの金融政策の行方次第
でしょう。
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