米国のイールドカーブが要注意に
「米株式市場に早くも景気後退懸念」
米国では金融引き締め転換からまだ間もないのですが、早くも景気後退リスクが意識されるようになりました。通常、利上げ初期はインフレが警戒されるほどに景気が強い点が評価され、株価は上昇を維持するケースが多く見られます。ところが、今回はすでにインフレが高進していて、急激な利上げがなされるとの懸念から、実際の利上げ前から株が調整の下げを見せています。
特に先週末に5月の消費者物価(CPI)上昇率が前年比8.6%の上昇と、40年ぶりの大幅上昇となったことで、大幅な利上げによるインフレ率の引き下げが不可避となり、景気悪化が意識され、株価が大きく下落しました。ナスダックに続いてS&P500も高値から20%以上下落し、「ベア・マーケット」に入りました。
FRBのブレイナード副議長は、インフレ率を引き下げるには、ある程度景気の犠牲が避けられないと述べています。今後景気後退を回避してインフレを抑え込むことができるのか、景気後退が不可避ならいつごろから後退に向かうのか、2つのイールドカーブがこの景気後退のシグナルとして注目されています。
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