永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2022.06.16
新 恭(あらた きょう)
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岸田首相の異例スケジュールから自民党選挙戦略の裏側を読む
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「6月22日公示、7月10日投開票」と決まった参議院選挙。当然のことな
がら、事実上の戦いはとっくにはじまっており、圧倒的に自民、公明の与党陣
営が優勢とみられている。
なにしろ、今月3~5日に読売新聞が実施した全国世論調査では、岸田内閣の
支持率64%、自民党の政党支持率43%と高水準なのである。参院選を意識
し、野党と対決するような法案の提出を避けた岸田政権の“真空路線”が功を
奏しているのかもしれない。
さぞかし“左うちわ”の心境であるはずの岸田首相なのだが、このところ国政
選挙前としては“異例”ともいえる決断が相次いでいる。
その一つが、6月29、30日にスペインで開かれるNATO首脳会議への出席だ。選
挙戦の真っ最中、ふつうなら党の候補者の応援で全国を駆けめぐるところであ
る。
もちろん日本はNATOの加盟国ではない。ロシアのさらなる反発があるのは必定
だ。米国の要請があったにせよ、選挙を理由に断ることもできたはず。それで
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