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習近平は死ぬまで権力にしがみつく 第二の「毛沢東目指す」

勝又壽良の経済時評
  • 2022/06/16
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ゼロコロナは政治目的化 大躍進政策と酷似するが 中国の内実は発展途上国 米国は中国へ秘策を練る 習氏の終身権力者は危険 中国では、今秋の共産党大会を前に習近平氏の国家主席3選を巡って権力闘争が起こっている。その証の一つは、中国人民解放軍が、強硬な軍事行動である。カナダ空軍や豪州空軍の哨戒機へ向かって危険な行動を取ったのだ。また、ロシア空軍と組んで日本周辺を威嚇飛行するなど、平常時にはあり得ない行動を見せつけている。 中国で、このように対外的に強硬手段を見せるのは、国内で権力闘争が起こっているとき、関心を外に向けさせる便法と見なされている。 習近平氏は、ゼロコロナ政策を強行している。これに伴って国内経済が疲弊するだけでなく、民心も共産党から離れ不満を鬱積させている。この混乱を救済すべく李克強首相が、オンラインによる「10万人集会」を開催した。末端の混乱ぶりを聴取して、地方経済活性化策を指示する目的だ。 地方財政は、住宅販売の急落を受けており、1~4月の土地売却収入が前年比で約3割も減少した。こういう状況下で、地方経済の落込みを支えるのは至難の業である。地方政府は、返済の当てがない地方債を発行して、財源不足をカバーせざるを得ず悩みは深いのだ。

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  • 勝又壽良の経済時評
  • 経済記者30年と大学教授17年の経験を生かして、内外の経済問題について取り上げる。2010年からブログを毎日、書き続けてきた。この間、著書も数冊出版している。今後も、この姿勢を続ける。
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