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辛坊治郎メールマガジン 第587号 6月17日発行「円安の深層」

辛坊治郎メールマガジン
──────────────────────── 目次   1. 円安の深層   2.ハイパー駄洒落クリーターN氏のダジャレ日記 3.新連載  4. 近況 ────────────────────────    円安が進んでいます。 こんな議論があります。 「欧米は8%台の インフレになっているが、 日本は2%だから大丈夫。」  「欧米」というと ざっくりし過ぎてますから、 とりあえず「米」、 アメリカのドルで考えてみましょう。 アメリカで8%のインフレが 起きているという事は、 アメリカの通貨であるドルが、 その分価値を失っていることを意味します。 インフレとは通貨の価値の下落そのものです。 同じ製品を買うのに、 たくさんのドルがいるという事ですからね。 これを物価の側から捉えると 「価格上昇」ですが、 通貨の側から捉えると 「価値下落」です。 中央銀行の最大の役割は、 自国通貨の価値安定を図ることです。 元々紙切れに過ぎない通貨が 流通しているのは、 「紙切れに価値がある」 とみんなが考えているからに過ぎません。 一万円札の製造原価は 多分数十円にもならないでしょうから、 こんな紙切れに価値が生じるのは、 「一万円札にトマト1000個の価値がある」 とみんなが考えているからです。  紙切れを誰も信じない時代は、 「絶対的な価値を持つもの」が、 物品交換の媒介物として 使われていました。 代表的なものは金ですよね。 「金1グラムで トマト1000個と交換できる」

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  • 辛坊治郎流ジャーナリズムの基本、「FACT FACT FACT」をキーワードに、テレビや新聞では様々な事情によりお伝えしきれなかった「真実」を皆様にお伝えします。その「真実」を元に、辛坊治郎独自の切り口で様々な物の見方を提示していきたいと考えています。 2021年8月には太平洋単独往復横断を達成しました。航海中に起こった出来事、考えたことなど、ここでしか読めない情報も配信します。どうぞお楽しみください。
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