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ビジ選☆リーダーズ Vol.954『プロ投資家の先の先を読む思考法』(藤野英人)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■「先の先」を読むために「今」を知る 先の先が読めれば、かなりの成功が約束される。10年後に起きて いることのごく一部でも正確に知ることができれば、超お金持ちに だってなれる。しなくてよい失敗は避けられるはずだ。 未来の予測は簡単ではない。だが不可能ではない。大切なことは 「見えない未来」を見ようとすることではない。目の前で少しずつ 起きている小さな変化を捉えることだ。 そして「この小さな変化の結果、10年後、20年後の未来はどうな るのか」考えることだ。10年後、20年後の未来が予測できれば、 投資で大きく成功する可能性は格段に高まるはずだ。 株価は、長期的にはその企業の利益に連動する。未来がどんな社会 で、そこに向かって成長するのはどんな企業かを読むことだ。それ ができれば、長期投資で資産を大きく増やせるはずだ。 ★ 「先の先を読む」ことには、投資で勝つ以外にも重要な意味がある。 「先の先を読む」ことができる人なら「自分の居場所」を間違えず にすむからだ。 日本には、古い価値観や考え方にとらわれたままの「昭和のオジサ ン」たちがはびこっている。あたかも、今は「令和4年」でなく、 「昭和97年」のようだ。 会社の中にも、経営者から現場まで昭和の価値観で生きている「昭 和97年型」の会社が多く残っている。一方で新しい価値観や最先 端の技術を前提とした「令和4年型」の会社も登場している。 こうした状況では、自分の居場所をどこに定めるかが大事だ。明る い未来はすべての人に訪れるわけではない。未来が明るいかどうか は、一人ひとりのポジションで決まるのだ。 これからは居場所次第で右肩上がりの人と右肩下がりの人に二分さ れるはずだ。冷静に先の先を読めば、昭和97年型と令和4年型 の会社が混在する中で「自分が何を選ぶべきか」見えてくるはずだ。 ★ 投資で勝つには「いかに他人より素早く情報を得るか」が重要だと 思われがちだ。他人を出し抜くための早耳情報のようなものだ。だ が、投資の世界では、情報のスピードが重要なのではない。 「プロの投資家なら特別な情報を得て株式投資をしているのだろ う」と邪推する人もいる。だが、情報開示の透明性が求められる今、 「一部の人だけが知るおいしい情報」などない。 「先の先を読む思考力」を身につけるには、まず「今、起きている 変化」を知ることだ。今起きている変化を生活者としてとらえるこ とが大事なのだ。 そこから「5年後、10年後の世界がどうなっているか」を考える 習慣を身につける。足元の小さな変化から、10年後の世界をクリ アに思い描けるようになれば、先回りしてじっくり投資ができる。 ★ 今は、令和4年だが「おじさん」や「おじいさん」の中には「昭和 97年」の世界を生きている人が少なくない。その世界に引き戻さ れず、令和時代にとどまるには、若い人たちと交流することだ。 面談で10代、20代の若者たちとディスカッションすると、彼らの 発想やセンスなど、非常に多くのものが学べるはずだ。こうするこ とで自分を「令和型」にアップデートし続けることができる。 彼らと話す時に大事なことは、自分の経験から決めつけたり、相手 を否定したりしないことだ。未来は過去とは違うのだ。そのことを 素直に信じるべきだ。 また、相手の言うことは、なるべく聞いたまま受け止めるべきだ。 立場の上下、力関係、性別や国籍などのバイアスはすべて外すべき だ。そんな姿勢が、若い経営者たちから学ぶには必須なのだ。 こうして絶えず「今」を知り、自分をアップデートし続けることだ。 それこそが「先の先を読む」ために不可欠なことだ。若い人たちに は、おじさんやおじいさんには見えていない変化が見えているのだ。

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