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【痛くない死に方 2022年第24号】利用される「サル痘」――日本版CDCは国民を幸福にするのか?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2022/06/17
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2022年 第 24号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 長尾和宏です。全国的に梅雨入りしました。往診に行く御宅の先々で、紫陽花が美 しく、曇天の心を癒してくれます。今週末は、「父の日」らしいですね。 「父の日に、2年ぶりに娘が帰ってくるんだ」と嬉しそうに言っている高齢ご夫婦。 ようやく、離れた子どもたちとの行き来を復活させているご家庭が増えてきました。 10代で父親を亡くした僕は、あまり「父の日」の記憶がありません。「母の日」に、 カーネーションを買った記憶なら、おぼろげにあるのですが。「父の日」の発祥を、 いま、生まれて初めて検索してみたら、アメリカ発のものなんですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日です。 誕生したきっかけは、ソノラ・スマート・ドットという女性の嘆願によるもの。 ソノラの父親は軍人で、南北戦争から復員した後に男手ひとつで6人の子ども達を 育て上げたのだそうです。6人兄弟の末っ子だったソノラは、ある日教会の説教で 母の日の存在を知り、それならば父の日も作るべきだと考えて、「母の日のように 父に感謝する日を」と牧師協会へ嘆願して始まった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 教会……と書いたところでつけっぱなしのテレビから、身に覚えのある白い建物が。 ああこれは、カトリック六甲教会だ。と、その教会で目を閉じて、時折涙を浮かべ ながら、牧師さんのお話を聞いているのは……我らの先輩、関本雅子医師でした。 関本雅子医師は、先日このメルマガでも触れた、4月19日に亡くなられた関本剛 先生の母であり、剛先生が院長務められていた、ホームホスピス関本クリニックの 理事長先生だ。関本先生が六甲病院でホスピスを開設された頃から知り合っている から、僕とはもう、何十年ものお付き合い。 ↓ ↓ ホームホスピス関本クリニック ↓ ↓ https://www.homehospice-sekimoto.com/profile.html 関本雅子先生は僕たちの親分であり、姉さんであり、守護神のような人。 日本尊厳死協会関西支部の理事であり、2017年には、素晴らしい講演もして 頂いている。「穏やかな最期」について、90分大いに語っていただいた。 最期まで、「その人らしさを支える」のがモットーだというだと雅子先生は、 言い切る。では「その人らしさ」って一体なんだろう? 雅子先生はこう考える。 「その人が、もっとも大切にしていることを、守り抜くこと」。 実に素晴らしい講演会だった。 お時間がある人は、以下のその講演動画を見てほしい。  https://www.youtube.com/watch?v=cd-d-hHZt3g 関本剛先生は、こんな素晴らしい雅子先生に育てられたのである。 だけど……まさか、最愛の息子を看取ることなんて、この2017年の時点では、

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  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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