『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」6月20日号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」2022年6月20日号
●赤羽雄二の視点:変化できると、対応力が上がる●今週の相談
・弟がニートですが、兄としてどうすればいいでしょうか
・上司が夜中にLINEを多数送ってきて、気持ちが休まる間がありません。どうしたらいいでしょうか。
・部下が私の話を全く聞きません。ああ言えばこう言うで、心底疲れてしまいました。上司としてどう対応すべきでしょうか。
毎週月曜日発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【はじめに】
本メルマガでは、皆さんからの仕事やプライベート上の多くの悩み・質問にていねいにお答えします。メルマガを購読している方なら、どなたでも質問&相談が可能です。(ご質問: akaba@b-t-partners.com )
【『ゼロ秒思考』とは】
『ゼロ秒思考』は、マッキンゼーで14年間、その後も多くの企業、個人を支援してきた私が生み出した独自のアプローチです。
「メモ書き」によって思考と感情の「言語化」に慣れ、強化することで、どんな人でも確実に頭がよくなり、心が強くます。くよくよしなくなります。何をすべきかがわかるので、行動も早くなります。
20数年にわたって改良し、内外で実践していただいた結果、10万人以上の方に効果を実感していただいています。
誰でも、どこでもできて、お金もほとんどかからないシンプルな方法ながら、効果は絶大です。実践された方々からのコメントの一部を紹介します。
「明らかに日々の思考量や行動量が増えた」
「打てば響くような会話ができるようになった」
「オリジナルな企画書をすぐに書けるようになった」
「自分に自信がついた」
「気持ちを素直に伝えらえるようになった」
本メルマガは、この『ゼロ秒思考』をベースに、皆さんの悩みに答えていきたいと思います。
赤羽雄二の視点:変化できると、対応力が上がる
人より先に変化せよ
誰も将来のことはわかりませんし、目の前のできごとに対してどうしたら一番いいのか、よくわかりません。そのとき、一歩も二歩も引いて、皆がどう動くのかを待ってから動くという慎重な手もありますが、それだと手遅れになる、あるいは出遅れるというリスクが以前より高まっていると思います。
せっかく動き始めても、他の人が動いた後なので、「早い者勝ち」には参加できませんし、よい提携先やよいパートナーはすでに他の企業、他の人が押さえてしまった後かも知れません。
先に動いた企業や人が必ずしもうまくいかず「それ見たことか」と思うこともあるとは思いますが、人より先に失敗をし、アプローチを修正して、人より先に二度目のトライを始めてノウハウを蓄積していくかも知れません。こうなると、到底追いつけなくなります。
こう考えると、「人より先に変化する」とリスクもありますが、メリットがリスクを上回るやり方もあるし、そういうふうにコントロールする必要があるのでは、と思います。
早期退職制度への応募などにもその傾向が出ています。できる人ほどさっさと早期退職します。様子見をしているうちに、本体の業績はがたがたと崩れていきますし、転職先の候補も先に出ていった人が埋めていってしまう、ということがあるかも知れません。
また、昨今、残業ゼロの実現をトップが本気で宣言し、3ヶ月後からは残業ゼロが強制的に実施されるケースが出始めています。素早く変化できる人はさっさと仕事を整理し、無駄と思われる仕事は極限まで削って、新しい業務目標の達成への準備に入るのに対し、様子見をする人は「トップが本気で言っているはずはない」などと決めこみ、船に乗り遅れてしまうのです。
人より先に変化することの最大のメリットは、準備がしっかりできて好循環を生み出しやすくなり、先手必勝ができることです。心の余裕も生まれるので、ストレスが少なく、自分の能力を余すところなく発揮しやすくなります。
「リスクを取らないサラリーマン」のほうが結果的に生き延びたり、昇進したりした時代がその昔あったのかも知れませんが、もはやそういう時代は終わったとみたほうが安全です。何より、安心しきっていた親方日の丸の会社が事業再建モードに入ったり、外資に事業売却したり、会社全体をファンドに買収されてばらばらにされたり、何が起きるかわかりません。
日本的なのんびりムードはもはや危険です。グローバルカンパニーでは許容できない、生産性の低い組織運営、企業風土が過去数十年続いていましたが、もう、そういった日本企業の賞味期限はほぼ終わりました。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)