【Vol.398】佐高信の筆刀両断～日本の農業は過保護という嘘～

▼▽▼ Vol.398 -------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 佐高信の筆刀両断～日本の農業は過保護という嘘～ 　　　　　　　　　　　　　　　2022/6/24 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次 １・筆刀両断　日本の農業は過保護という嘘 ２・会えなかった人(24)　「放っといて」の中村伸郎 ３・雑記 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ このメルマガのバックナンバーは全てこちら https://www.mag2.com/archives/0001634907/ でご覧いただけます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ １・筆刀両断　日本の農業は過保護という嘘 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 隔月刊の『クライテリオン』７月号が届く。 編集長は藤井聡だが、西部邁主宰の『表現者』の後継誌で、西部と私の縁で送ってくる。 「保守思想誌」と銘打っているだけに、特集の「ウクライナからの教訓」にも心動かされる論考はない。 ただ、東大教授の鈴木宣弘と藤井の対談「農こそが日本を守る」には膝を打って共感した。 「農業は過保護だ。何だって嘘つかれてるでしょう？」 と鈴木が問いかけると、藤井が憤慨して、「嘘ですよ！」と同調し、こう返す。 「国の補助金なんて、半分から３分の１ぐらいまで減って、G７の中でも最低です。 しかも関税は日本は圧倒的に低くて、多くの外国の農家の方が圧倒的に高い関税に守られている。 だからもう、関税は高いは、補助金は多いはで、 どれだけジャブジャブ公的資金で守ってもらってるんだよ！っていうような外国の農家と、 TTPやらEPAやらの自由貿易の枠組みで喧嘩させられているのが日本の農家です。 もうこれは完全な残酷物語です。日本の政府は本当に酷い」 過保護だと喧伝している勢力の先頭に立っているのが竹中平蔵で、 メディアも完全にそれに乗せられている。