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<Vol.1246:ドル基軸を守るための戦争が
20世紀、21世紀の歴史だった>
2022年6月19日: ウクライナ戦争危機の本質は、
基軸通貨ドルの危機
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著者Systems Research LTD.:吉田繁治
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ウクライナ戦争は、米国~西側の狙いに反し、ロシア側の勝利に終わる様子です。戦闘では90%くらい決着がついています。都市のゲリラ戦(テロ的な戦闘)は続くでしょう。
守る側は、住民を盾に工場、住宅、病院などに立てこもる「塹壕戦」をしています。国際法をいっても意味はありませんが、地上戦で住民を盾(たて)にすることは戦争犯罪です。
住民の盾は、ゼレンスキーが18歳から60歳の男性の出国をさせず命じたことです。市民も参加した沖縄の戦争は戦争犯罪だったのです。ヒロシマ、ナガサキも、米国大統領の戦争犯罪です。
陸上戦・都市戦での攻撃側は、守る側の3倍以上、ほぼ5倍の兵力+兵器力が必要という(軍事関係者)。ゲリラを攻める側は建物の盾がなく、犠牲が増えるからです。
ベトナム戦争(1960年代)のとき、北ベトナム軍はジャングルに隠れて戦い、兵力と兵器で圧倒的な米軍は、空爆と地上戦を組みわせていました。最終的に米軍が負けたのが1973年ですが、これは第一次石油危機(=ドル危機)の年度でした。
米国は、ウクライナ戦争でのロシアと同じように、軍の在庫だった兵器を消耗しました。1960年代のベトナム戦争の戦費は、2400億ドル。兵器と物資を輸入した国際収支上の米国の戦費は、9000億ドルといわれます。
ベトナム戦争での米国の財政赤字(=ドルの増刷)が、1971年の金・ドル交換制度(ブレトンウッズ体制)の崩壊を招いたのです。
2.6万トンのFRBの金が0.8万トンに減り、米国の金が枯渇する恐れがあったための、金・ドル交換停止でした。これは、米国による「金のデフォルト(金を渡さない)」の決定です。財政赤字を大きくしたベトナム戦争が、1944年から1970年までは、金と同等とされたドルのデフォルトを招いたのです。
金から切り離されたドルが価値を減じたので、1973年の第一次石油危機(=資源高騰)になっていったのです。
2400億ドルは、1年の平均を5%のインフレとして、1.05の50乗ですから11倍です。9.9兆ドル(1336兆円)相当です(現在の財政赤字の10年分)。
これは、米国政府の軍事費(=兵器への公共投資)であり、軍産共同体(=ネオコン)の売上になったのです。
ベトナム戦争は、ロシア・中国という共産勢力の領土拡張を抑えるイデオロギー戦の形をとった軍産共同体の、兵器生産の拡大のためものでした。
【戦争は、経済的利益を目的とする略奪】
外形は、思想と信念の戦争に見える宗教戦争も信者獲得、権益の拡張または防衛が、経済的な目的でした。信者が増えると、献金と儀式の謝礼が増え教会(宗教団体)は潤うからです。
宗教団体は、会社のような組織です。カトリックの堕落が反カトリック(プロテスタントなど多数)との宗教戦争を招きました。15世紀から17世の西欧では、宗教の大戦争が6回もあったのです。
資本主義の20世紀は、中世から近世の宗教戦争ではなく、帝国主義とされる領土(=市場)と資源・エネルギーの争奪戦になったのです。
ドイツ・イタリアとの連合のため、第二次世界大戦になった太平洋戦争(1941.7.28-1945)は、日本の帝国主義(=領土拡張)を抑えようとした米国が、アジアの原油・石炭・金属資源の、日本への輸出を禁止したことから始まりました(1941.8.1)。
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