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今市太郎の戦略的FX投資
ファンダメンタルズでテーマを見極め
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2022年6月23日号
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我々はとうとう日本国債相場の崩壊をリアルに目の当りにするのか
日銀と投機筋の日本国債をめぐるイタチごっこがすでに
頂点に達しています。先週11兆円という巨額の国債
買入れをしている日銀はすでに週の買い入れ額としては
史上最高のレベルに達しており、既発債の保有は50%を
超える勢いですが、10年債は膨大な買いが入ると0.25%
以下の金利に戻るものの、すでに先物の空売りも膨大に
なっておりこちらの金利はとうに0.25%を超えたまま
の状態に陥っています。
金利を上げないために日本円の紙幣をバンバン刷りまくり
他国ではインフレが加速するのに日本だけ緩和で異常な
流動性を維持することが先行きインフレの崖に直面して
とんでもないことになるのを日銀は全くもって無視しつ
づけています。
日本国債市場は事実上日銀のバランスシートの中で展開
されるようになっており、すでにまともな市場としては
機能しないところに入ってきていることがわかります。
旧ソ連の計画経済を目指すなら仕方ないことですが、
これでこの先債券市場を維持できるのかどうかが非常
に大きな問題です。
■世界第三位の規模の債券市場は崩壊でどうなってしまうのか
恐らく我々は資本主義の先進主要国の中で唯一国債市場
を中央銀行みずからがクラッシュさせて終る光景をリアルに
目の当りにすることになるのではないでしょうか。
国債金利の暴騰は価格の下落を招き、ドル円は暴騰後に
今度は一気に円高方向に動くことになりそうで、市場では
ドル円のプットを大量に買ってそれに備える向きも激増中
です。なによりこんな中央銀行が政策を行っている国に
対する信認は著しく低下しますし、日本の民間企業にさえ
その影響がデカない状況です。
巷では黒田更迭の噂も飛び交いはじめていますが、中銀
自ら自国の国債市場をYCC維持の名のもとに完全に
粉砕してしまった後、一体何が起きるのかに注目が
集まります。端的に申し上げて相当ヤバい状況に直面し
はじめていますから、巻き込まれて大けがをしない準備が
必要です。
■ドル円はとにかく激しい上昇と暴落のリスクを負いながら動くことに
今週様々なドル円の上昇、下落シナリオをご提供しましたが、
とにかくここからは暴騰と暴落の両方のリスクに直面しながら
相場が動くことになりそうです。
どこまで動くかなどをテクニカル的に想定しても殆ど意味は
ありませんから、ロングにしてもショートにしても相場に
しっかりついて行く、なんならすべてにトレーリングストップを
入れて爆発的損失を免れるといった具体的な対策が必要に
なりそうです。過去30年でもここまで中央銀行の政策に市場
から大きな疑問がよせられ、しかも投機筋から敵対されてしまう
という光景は見たことがありません。ここからは相当な覚悟を
もって相場に臨まざるを得ない状況です。
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