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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』
第480号2022.6.15配信分
● 西欧諸国では1リットル200円超えも珍しくない
昨日は終日田園都市線藤が丘駅近くの昭和大学藤が丘病院で午前
/午後二つの科で受診。ほぼ終日潰れ帰路は雨模様。近所の薬局へ
処方箋薬を取りに行くのは明日に先延ばしすることに。本日あらた
めて取りに行こうとすると「歩きなさい」家人から厳命が下りスタ
スタ行くと、途中のGS(ガソリンスタンド)の価格表示が目に入
った。『レギュラー170円』とあった。
ガソリン1リットル=170円(レギュラー)。ずっと昔から水よ
り安いガソリンがあたり前のアメリカや産油国の多い中東の国々は
ともかく、EU圏と言われる西欧諸国では1リットル(邦貨換算)
で200円超えは珍しくない。クルマの生産国としては日本の直接の
ライバルドイツでもその隣国フランスでもUK(英国)でも軒並み
200円を超えている。
私が取材で足繁く通っていた6年前の欧州では、ドイツで一般的
なレギュラーガス(日本だとオクタン価の違いでプレミアムガスを
要求するドイツ車が多い)でも邦貨換算で200~220円、フランスや
国境を接するスイスなども同じで、北海油田を有する英国などでも
1リットル=250円近くだったと記憶する(今現在も変わらないよ
うだ)。
世界一の自動車モビリティ大国アメリカは、2000~2010年にかけ
て1ガロン(約3.8リットル)1ドル(現在の邦貨換算では135円)
台から3ドル台まで乱高下を経験し、2010年代に入って『シェール
革命』を成し遂げる。それまでの石油輸入国から自前のシェールオ
イル/ガスが加わったことで純石油輸出国に返り咲いたことは記憶
に新しい(ただし、昨今のロシア/ウクライナ情勢を受けて再びガ
ロン/4ドル台に高騰し、先行きが不透明になりつつある)。
日本のガソリン価格は、ほぼ100%石油輸入国という割には相対
的に安価といえる。西欧先進国の実情を伝えるメディアは多くなく、
現実に彼の地でクルマに乗る経験を持つ人も多くない。
●ノルウェーの総人口は神奈川県より少ない
情けないのは自動車メディア界で、欧州各社や日本メーカーのプ
レスツアーで現地を訪れても、相も変わらぬ昭和の劣化コピーと言
わざるを得ない走りのパフォーマンスを始めとするカタログ性能を
語り、パプリシティを垂れ流すことで仕事をした気になっている。
編集者もライターも今まで通りで生きていれば高収入が得られる
『お花畑』の既得権益に染まっていて、身銭を切ってしがらみのな
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