【渡辺勝幸4301号】君子三楽の一つ、父母健在、兄弟難事なし

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン 　　第4301号　令和4年6月24日（金）発行 　　発行部数　11,540 部 【君子三楽の一つ、父母健在、兄弟難事なし】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【君子三楽の一つ、父母健在、兄弟難事なし】 「君子に三楽あり」云云、君子に三つの楽しみがありますが、 天下に王となることは、そのうちに含まれていません。 伊藤仁斎は本章について 「人はもし一つの楽しみを持っていたならば、 　天下に王となる楽しみであっても、 　それと代えることができないことをいったものである」 といっています。 これを、わたくし自身の問題として考えてみると、 わたくしは、勿体ないことながら、 多幸の人であるというべきでしょう。 周公旦のごとき聖人でさえ、兄弟間の難事があったし、 孔子のごとき聖人でさえ、幼い時に父母に死別されたのでした。 天子の地位の貴さにも、陶朱公の富にもかえることができないものは、 「父母ともに健在で、兄弟に心配がない」 という第一の楽しみであります。 しかるにこの楽しみについて考えることがなく、 のんびりと毎日を過ごすことは、 実に神の恩恵にそむくの至りといわなければなりません。