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今市太郎の戦略的FX投資
ファンダメンタルズでテーマを見極め
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2022年6月28日号
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日銀黒田・参院選後に首切もしくは辞任という噂は本当なのかガセネタか?
参議院選挙が終了するまで日銀が政策を変更して
YCCの上限を弄るなどということは絶対に考え
られませんが、海外勢の間では日銀黒田が参院選後
解任なのか辞任なのか知りませんが辞めるのでは
ないかという観測のノイズレベルが相当高まりを
見せています。
スイス中銀がいきなり50ベーシスポイント利上げ
したあとにも日銀が利上げするのではなどという
浅はかな観測が高まりましたから日本のことがよく
わかっていない海外勢が高める憶測など殆ど意味が
ないとも言えますが、火のないところに煙はたたぬ
という諺を考えればそういう動きが具体的にあって
その情報が洩れている可能性もありそうで、完全に
無視することはできない状況になりつつあります。
■日銀が市場に負かされたと宣言するよりは人事変更のほうが得策という見方
足もとの黒田総裁は物価上昇を国民が容認などという
余分な発言を切り取られて報道されたことから金融
政策に全く興味のない国民にまで批判されてしまう
というかなり残念な状況に追い込まれていますが、
それよりもイールドカーブコントロールの死守に
こだわり過ぎて国債の大量買い付けがもはや
サステイナブルな政策でないことが露見しはじめて
いる中でヘッジファンド勢に強くJGBの売り攻めで
如何ともしがたい状況に追い込まれている中では
政策変更という生々しい宣言より、とりあえず人事
変更を先に打ち出すことのほうがマイルドで得策
になる可能性は高まります。
■当のご本人も出口なき戦略で早めに脱出したいのでは?
黒田総裁といえば第二次安倍政権発足時とほぼ時を
同じくしてアサインを受け、国債の猛烈な買入れで
事実上の財政ファイナンスを実現、MMT的な自由な
カネのバラまきを現実化するとともにその一方で
徹底して金融抑圧政策を実施し、マイナス金利から
とうとう中銀にはできないとさえ言われてイールド
カーブコントロールを実現、さらに株価を人工的に
引き上げるために主要国中銀としては唯一ETF買い
で相場に大きな下駄を履かせることに成功し、その
代わりに出身官庁の財務省が悲願としてきた消費税率
10%の断行を勝ち取ったわけですから、ご自身と
しては相当やれることはやったという達成感をお持ち
のはずですが、この緩和政策には最初から出口の
設定がなく、戦時中のゼロ戦の片道燃料だけの攻撃
と同じでとにかく行けるところまで行ってその後の
処理はそこで考えるとしていたことも十分にご存じ
ですから半年早めに退任するというのも決して悪い
選択ではなく、むしろ早く足抜けできるなら大喜び
なのではないかと勘ぐりたくなる状況です。恐らく
晩節を汚さないように更迭ではなく自主的な辞任と
いう形で幕引きするのかもしれません。
ただ国民目線で見ればインチキアベノミクスの共同正犯
ですから責任を逃れてさっさと辞めるよりも最後まで
責任を全うしていただきたいものです。それにしても
後任の総裁はとんでもない後始末を任されることになる
わけですから任命される前から悲惨な事態に陥ることが
懸念されます。
■総裁辞任、解任ならどれだけ円高に反転進行するかに興味津々
為替のトレード視点で見た場合、黒田総裁解任だか辞任だか
が示現した場合どれだけの円高が走るのかに大きな興味が
集まります。市場ではまず総裁入れ替えとなれば間違いなく
金融政策の変更に繋がると推測するはずですから、簡単に
5円や10円は円高に走る可能性を考えておく必要があり
そうです。先ごろBofAが開示したドル円のフェアバリュー
はなんと90.74円で足もとの実態は49%も高いとの指摘
がでています。黒田解任だか辞任だかで円高に戻るのなら
今本邦岸田政権、財務省、日銀がとる円安対策としては
実は最高のプランになるかもしれず、いささか不遜な
発言ではありますが黒田消滅で円高一儲けにぜひともあや
かりたい気分満載です。
まあこの話実際の動きが全く掌握できませんので今の
ところはとてつもない与太話に過ぎませんが、夏の円高
到来がもしかすると意外に早いタイミングで起きるのかも
知れません。7月20日には日銀政策決定会合が開催
されますから、もしかすると参院選明けからここまでの
10日間で何か起きるのかもしれません。
さてどうなりますことやら・・・
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