「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」
vol.28「伝統を語り継ぐ。隠れて生きた幼少期から伝統を受け継ぐ者へ」
【今週の目次】
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1.成美のつぶやき
└実在していた忍者の世界!
└私の忍者ブーム
2. 伝統を語り継ぐ。隠れて生きた幼少期から伝統を受け継ぐ者へ
└心にある信念を未来へ継承する
└江戸根生い(ねおい)の役者、市川家として
└海老蔵に語った、團十郎のある言葉とは?
└新しい戯曲の誕生ほど待ち遠しいものはない
└隠れて生きていた幼少期に夢みた宇宙と歌舞伎
└覚悟が人を変える
└宇宙で歌舞伎をするのが夢
3.小松成美のオススメの〇〇〜司馬遼太郎編〜4.小松成美の質問コーナー
5.お知らせ
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1. 成美のつぶやき
みなさんこんにちは!
夏至を過ぎて、いよいよ夏本番。最高気温更新の日々が続いていますが、お身体はお変わりありませんか?
今回のつぶやきは、子どもの頃の純粋な憧れや想像力を思い起こさせてくれるような、ワクワクするニュースについてお伝えしたいと思います。
実在していた忍者の世界!
先日、忍者の里で知られる滋賀県甲賀市甲南町で、日本三大忍術書の一つ「万川集海(まんせんしゅうかい)」の基になったとみられる忍術書の写本が見つかりました。
記事によると、今回見つかったのは「中」巻で、専門家は「上下巻が見つかれば、忍者をさらに深く理解できる」と、今後の新たな発見に期待を込めています。これまでも間林清陽(かんりんせいよう)という忍術書の存在は知られていましたが、現物の確認は初めてのこと。
江戸時代の1676年に書かれた万川集海(まんせんしゅうかい)は冒頭、間林清陽(かんりんせいよう)の要点をまとめ、伊賀や甲賀忍者の忍術や忍具のうち時代に合うものを選んだとの趣旨の記述があります。
敵地への侵入法や盾として使える杖(つえ)などが記述されていて、歴史研究家をはじめ忍者好きな方々は「リアルな忍者像を知る上で貴重な発見」と沸き立っています。
「軍法 間林清陽(かんりんせいよう)巻中」と題した写本(縦14センチ、横20センチ)は、江戸時代の1748年に書かれた上中下巻の一部。甲南町葛木地区にある蔵で地区の保有する古文書群から昨年12月に見つかりました。
歴史学者で忍者の研究でも知られる国際日本文化研究センターの磯田道史教授らによると、全約40ページで計48項目の忍術が記されているのだそうです。
「複数人で(敵地に)忍び入る際は、手を取り合うか、時々合言葉を使う」「敵に見つかった際は、二、三人で固まり、太刀(たち)の先を並べて敵の右へ右へと切りかかる」などといった具体的な行動様式が説明され、犬をほえさせない方法としては、「片方の手のひらに『鬼』と書いて犬に見せ、もう片方の手で九字を切る」といった記述まで(笑)。
また、下半分が鉄製で戦闘時は扇状の盾にできる仕込み杖や竹製のまきびし(※)などの忍具が紹介されています。
磯田教授は、この初めての発見に対し、「これは大変なことだ。甲賀町内から、まずそんな珍しい忍術書が出てくるなんていうことは、めったにあるもんじゃない」「実践的なリアルな忍者の技について、重要な情報が得られた!」と興奮を隠せない様子でした。
「忍者のような忍術書」甲賀で発見…犬ほえさせない方法も: 読売新聞オンラインより引用
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