第563号
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岩上安身のIWJ特報!
ロシア軍侵攻で世界に衝撃!
東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)
岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー
(その6)
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(その5)の続き
侵攻してきたロシアへの徹底抗戦を表明し、一躍時の人となったウクライナの
ゼレンスキー大統領。彼はもともとコメディアンからスタートし、主演ドラマ
「人民の執事」のヒットで国民的人気を得た。
その「人民の執事」をはじめ、ゼレンスキー氏の出演番組のほとんどを放送し
ていたテレビ局のオーナーが、ウクライナ屈指のオルガルヒ、イゴール・コロモ
イスキーという人物だ。
このコロモイスキー氏は、人権団体アムネスティ・インターナショナルが「戦
争犯罪」と批判する極右ネオナチ民兵組織「ドニプロ大隊」の創設者である。ロ
シアはコロモイスキー氏をインターポールの指名手配リストに載せるよう、要求
し続けている。
・元外務省国際情報局長・孫崎享氏(IWJ撮影、2022年3月3日)
https://bit.ly/3ymQ0Iy
現在は米国に在住するコロモイスキー氏だが、その米国で、ウクライナのロビー
活動が突出していることは、ほとんど知られていない。
投資家ジョージ・ソロス氏と、右派系実業家チャールズ・コーク氏の共同出資
によって設立された米シンクタンク「クインシー研究所」は、「ウクライナの利
益のために動く企業が、2021年に1万通以上のメッセージや会合を、議会事務所や
シンクタンク、ジャーナリストに送り、強く働きかけた」との調査結果を発表し
た。
米独立インターネットメディア『インターセプト』は、この報告書について、
「米国内にある最大の外国ロビーであるサウジアラビア・ロビーが行った接触は
2834件で、その4倍ほどの活動をウクライナ・ロビーが行ったことになり、その量
は『異常』だと(クインシー研究所は)指摘している」と報じた。
ウクライナ・ロビイスト達の目的は「反ロシアキャンペーン」であり、その標
的は、ウクライナを通らず、ロシアとドイツを直接つなぐ天然ガスパイプライン
「ノルドストリーム2」である。
そして、ウクライナ・ロビイスト達は、米国議員に対して前例のないキャンペー
ンを行い、2022年に提出された「ノルドストリーム2」阻止の追加制裁法案を支援
していたのである。
(記事目次)
◆お笑い芸人だったゼレンスキー大統領のタニマチ!? 米国在住のオリガルヒ、コ
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