スタグフレーションは既に来ています!!!(きっぱり)
スタグフレーションでは、「高インフレ、景気減速(後退)、長期金
利の高止まり」の三つが同時に起きる「大変苦しい状態」です。特
徴はとてもしぶとく続くことです。
一旦スタグフレーションが始まったならば、それを退治するには
高い金利と長い時間が必要なのです。
ですから、6月14~15日のFOMCで後手後手に回り過ぎてい
たFRBがパニック的に一回大幅利上げをしただけでは、そう簡単
に長期金利が低下したりはしません。
ところが、この日のFOMCを境に、アメリカの長期金利はパニッ
ク的に低下してゆきます。債券のファンドマネージャーたちのほ
うもパニックを起こしてしまったのです!!!
FRBのパニックは「熟知」から来たものですが、ファンドマネー
ジャーたちのパニックは「無知」から来ています。
結果、アメリカ国内の長期金利は6月15日には3,50%近く
まで急騰しましたが、この日を境に低下、今では3.10%台にま
で押し戻されてしまいます。
折しも資源コモディティー市場も、「世界経済の景気後退」へのパ
ニック的な懸念を織込んで、6月9日の「6.09ショック」の走
った日を境に一足早く急低下しています。
銅価格に至っては、これより一週間先行して6月2日から急低下。
今は、こういった「先行き不透明感」に乗じて、グローバルマーケ
ットでは至る所で投機筋が大暴れしています。
先週から今週にかけては、内外の株式市場では、「弱気相場の中で
の上昇局面(ブルトラップ)」が巻き起きています。
パニック的な「長期金利の低下」と「原油を始めとする資源コモデ
ィティーの価格の低下」に乗じて、投機筋が暗躍しているのです。
一部の海外エコノミストたちも「今回のブルトラップはまだ5~
7%は上昇する!」と主張して、投機筋を煽っています。
が、警戒を緩めてはいけません。
早ければ、来週6月30日の「アメリカの5月のPCEデフレータ
ー」の発表あたりで、再び株式市場では激震が走るかもしれませ
ん。
さて、日本経済は、上層部の人たちがあまりに無能な時代が長く
長く続いたために「悲しい運命」にあります。
岸田政権の唱える「新しい資本主義」には中身が無いこと、さらに
は岸田政権には日本経済を改革する意思はまるっきりないことは、
外人にはもう既に「バレバレ」です。
今の日本株式市場に関しては、国内からは様々な強気意見が営業
トークとして語られていますが、その実態は、「海外ヘッジファン
ドたちの荒稼ぎの場」です。
岸田政権下の日本株式市場は、投機マネーが怒涛のように流れ込
んでは怒涛のように流れ出してゆく、その繰り返しの場になり果
てているのです。
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