第562号
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岩上安身のIWJ特報!
ロシア軍侵攻で世界に衝撃!
東の『台湾有事』危機と西の『ウクライナ有事』危機が同時に迫る!(第4回)
岩上安身による元外務省国際情報局長 孫崎享氏インタビュー
(その5)
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(その4)の続き
2014年のウクライナのユーロ・マイダン革命に深く関与した米国は、民主的な
選挙で選ばれたヤヌコヴィッチ政権を排除し、暫定政権で米国の承認を得た閣僚
たちに交代させようと画策していた。
米国のシンクタンクCATO研究所は、2017年に出したレポート「米国のウクライ
ナ偽善」で、ジョン・マケイン上院議員、ヴィクトリア・ヌーランド国務次官補、
ジェフリー・パイアット駐ウクライナ大使(いずれも当時)らの関与を「驚くべ
きこと」と指摘している。
マイダン革命直後には、バイデン副大統領(当時)の息子、ハンター・バイデ
ン氏が、ウクライナの石油・天然ガス会社ブリスマ・ホールディングスの役員に
就任している。
※【IWJ検証レポート】「オバマ政権のウクライナ政治への関与は息を飲むほどだっ
た」! ユーロ・マイダン革命は欧米が作った! ウクライナ侵攻は米国にも重大
責任! CATO研究所「米国のウクライナ偽善」レポート! 2022.4.7
https://bit.ly/3yjj7MO
・元外務省国際情報局長・孫崎享氏(IWJ撮影、2022年3月3日)
https://bit.ly/3A2NE2H
ウクライナはソ連崩壊の1991年に、NATO加盟16カ国とソ連・東欧9カ国の外相に
よる定期協議機関「北大西洋協力会議」に加入。1994年には、NATOとの間で「平和
のためのパートナーシップ協定」に署名。1997年には「ウクライナ・NATO間の特別
な関係に関する憲章」に署名し、NATOとの関係を強化し続けてきた。
2008年にはEUとNATOへの加盟を目指すユーシチェンコ大統領のもと、NATOへの
参加意思を表明するウクライナ大統領、首相、最高会議議長連署による書簡がNA
TO事務総長宛に送達されている。
これに対して、2008年4月のNATOブカレスト・サミットで、ウクライナの将来の
加盟について、合意されていた。
ところが、2010年に就任したヤヌコーヴィチ大統領が、「ウクライナはNATOに
加盟する計画を有していない」と表明し、ウクライナの地位を「非同盟」と規定
し,あらゆる軍事政治ブロックへの参加を拒否する法律を発効させたことにより、
ウクライナのNATO加盟は不可能となったのである。
※ウクライナ概観 (在ウクライナ日本大使館)
https://bit.ly/3u3IxM1
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