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<Vol.1248:円安の要因の解析と対策>
2022年6月19日:ウクライナ戦争危機の本質は、
基軸通貨ドルの危機
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著者Systems Research LTD.:吉田繁治
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暑い!・・・酷暑が早くも来ました。コンクリートが焼けた街路を歩いてコンビニに行くと、行き帰りには、汗が額から眉毛におちます。夏は、40度近い暑さのなかの、電力不足になりますね。
日曜の増刊<日本からの脱出の奨め>は、反響が大きかったことが伺えます。国土からの、脱出ではない。世帯が約1000兆円もつ円預金の、外貨と金の「ポートフォリオ」による運用を示したものです。
使うのはネットバンキング。預金は100%、銀行のハードディスクの、暗号化された電子信号であり、デジタル化されています。
買い物もクレジットカードでの電子決済が多い。
「通貨=紙幣」は人々の頭だけにある、古いマネーの観念です。
マネーのデジタル信号化は、金や世界の外貨での通貨運用が、仮想通貨と同じように、居ながらにできることを、意味しています。
仮想通貨との違いは、暗号の認証が、分散型のブロックチェーンではなく、クレジットカードのように銀行のサーバーにより中央集権で行われことです。
日本人は円預金に拘束されすぎています。「円の囚人」。原因は、昭和の1970年の1ドル=360円が、1995年の79円へと4倍に上がったことでしょう。国民は、円高に慣れてしまったのです。これはもう27年も前のことです。
意識では、昭和時代の経済成長(世界1のGDPと所得の増加率)を引きずった円が下げ含みであると見るのは、3つの理由からです。
【長期的な実行レートでは1995年から40%に下がっている】
円の、世界の通貨の加重平均に対する価値レートの、大きな変化を示すのが、実効為替レートです。世界の通貨に対する円の価値のピークは1995年、つまり、27年前の150です。実効為替レートは、各国の経済の、要素を総合した対外的な実力を示すものです。
実力がある経済の通貨レートは上がり、他国と比較した経済力が下がると低下します。柔道や将棋の段位、ゴルフのハンディキャップと同じです。
2022年現在は60です。150に対して60%もの円安です。世界の主要通貨では、円がもっとも下がっています。円と日本経済は強いというのは、27年前までの幻想です。
2012年から2020年のアベノミクスが果たしたのは円の弱体化です。マネーの量を増やし、血圧上昇剤を投与し、日本経済の血管の老化を早めたことも、ここから分かります。
血管の老化は、生活習慣病の元になるものです。
http://honkawa2.sakura.ne.jp/5072.html
135円、136円に下がっても、まだ下げ含みである理由は、3つです。それぞれの根拠となる原因には、複雑性があるので、以下で、1項目ずつ書きます。
「通貨の理論」を論じて検討することを現代経済学は行わないので、「通貨への通説」の陰に隠されていることを、掘り起こす必要があって、長くなります。
「なぜゼロ金利国債を、中央銀行のマネタイゼーションで現金にすることができるのか」ということに、約10年前に疑問をもち、研究してきたのです。「ゼロ金利国債の発行=企業と世帯の通貨増加」とするMMTへの反論でもあります。
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