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「核兵器のない世界」を唱える岸田首相の本気度が怪しい

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2022.06.30                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------      「核兵器のない世界」を唱える岸田首相の本気度が怪しい            ---------------------------------------------------------------------- 岸田首相は被爆地・ヒロシマを選挙区とする政治家にふさわしく「核廃絶」を 訴えてきた、ということに一応はなっている。 しかし、どこまで本気なのかは疑わしい。なぜかといえば、被爆国でありなが ら、日本政府は核兵器禁止条約に調印しようとせず、6月21日から3日間ウィー ンで開催された初の締約国会議へのオブザーバー参加さえも見送ったからだ。 「核廃絶」は、「核抑止」の否定でもある。米国の“核の傘”に依存している 以上、安全保障政策の根幹にかかわることだろう。米国に気を遣いもするだろ う。それでも、参加しない手はなかったのではないか。 核兵器被害の悲惨な実態を被爆者とともに世界に向けて語り続ける。それは、 唯一の被爆国としての責務であろう。 NATO加盟国のドイツやノルウェー、オランダでさえ、代表がオブザーバー 出席し、批准できない自国の立場を説明している。岸田首相も、核兵器への向 き合い方が安倍・菅政権と異なることを世界に示すチャンスだったはずなのに、 むざむざ逃してしまった。

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