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vol.131:ショッピングモールは消滅する。体験消費が物質消費に取って代わる。モールが生き残る4つの方法

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2022/07/04
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 131 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、ショッピングモールの生き残る道についてご紹介します。 中国の大都市には、ちょっと考えられないほどの数のショッピングモールが存在します。 2020年の年末、経済評論家の呉暁波氏が、50人の経済学者に行った2021年の中国経済に関するアンケートを基にしたライブ配信の中で、「ショッピングモールは消滅する。変化の時がきている。サービス消費(体験消費)が物質消費に取って代わる」という内容の話をして、大きな話題となりました。 もちろん、「消滅する」というのは大袈裟にしても、すでに経営が難しくなっているショッピングモールは珍しくありません。空き店舗率も新型コロナの感染拡大が厳しかった2020年には30%を突破し、2021年でやや持ち直したものの危険水域と呼ばれている20%を超えています。 原因は、想像通り、ECの浸透です。もはや買い物というのはオンラインでするというのが基本であって、オフラインの買い物は食事や映画を見に出かけたついでにすることになっています。 それでも新しくオープンしたショッピングモールは話題になって人が押し寄せるため、業界関係者は新規オープンに活路を見出そうとし、完全にショッピングモールが過剰になっています。コロナ禍がようやく落ち着き、今後、ショッピングモールの整理淘汰が始まることは確実です。 では、ショッピングモールは生き残るために何をすべきなのか。これは日本の都市型商業施設、実体店舗でも早晩起こる現象です。 今回は、各ショッピングモールが生き残りのために行っている4つの方法をご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 131 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ ショッピングモールは消滅する。体験消費が物質消費に取って代わる。モールが生き残る4つの方法 小米物語その50 アリババ物語その50 今週の「中華IT最新事情」 Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ショッピングモールは消滅する。体験消費が物質消費に取って代わる。 モールが生き残る4つの方法 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今回は、ショッピングモールについてご紹介します。 中国の大都市に行くと、都市の中に無数のショッピングモールがあることに驚かれる方も多いのではないでしょうか。 日本の場合、ショッピングモールというと、都市の中というよりも近郊にあるのが一般的です。広大な敷地を確保しやすいというのが最大の理由ですが、都市方面からは公共交通機関での来客、郊外方面からは自動車による来客と、広い商圏を確保しやすいいう理由もあります。また、少し遠い方がお出かけ気分が出て、ついつい消費し過ぎてしまうという心理もあるのかもしれません。若い世代がデートで行っても、ファミリー世代が家族で行っても、半日から1日遊べるというのが日本のショッピングモールです。 中国にももちろん郊外型のショッピングモールもありますが、目につくのは何と言っても都市型のショッピングモールです。例えば、北京市の故宮博物館の東側には、北京で最も有名な繁華街「王府井」(ワンフーチン)がありますが、この大通りの東側がまるごとショッピングモールになっています。 厳密には、昔自由市場であった地域が東安市場となり、建て替えをして新東安広場というショッピングモールになり、さらに北側には「北京apm」というショッピングモールが連結をして一体化をしています。 本来繁華街というのは、さまざまなお店があり、ぶらぶらするだけでも楽しめる場所ですが、その楽しみが完全にショッピングモールに取って変わられました。雨が降った時、暑い時や寒い時は、ショッピングモールの中をぶらぶらできるので快適です。

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