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140円まで3円足らずのドル円~ここから上昇をどう考えるか

今市太郎の戦略的FX投資
**************************************  今市太郎の戦略的FX投資  ファンダメンタルズでテーマを見極め  テクニカルで実証してエントリーする  2022年7月1日号  ツイートアカウント @imaichitaro  よろしかったらフォローもお願いします。 ***************************************** 140円まで3円足らずのドル円~ここから上昇をどう考えるか 史上最短とも思える梅雨明けによるいきなりの猛暑にかまけて いるうちにドル円は米債金利の上昇の後押しを受けていとも 簡単に137円にタッチする動きとなりました。しかしその後 は毎回お伝えしているとおり往年の水前寺清子の365歩の マーチのように3歩進んでは2歩下がるような推移で、4月 の相場なら3日と明けずに簡単に140円に到達しそうな 状況は残念ながら足もとには存在しないのが現実です。 ただ、日銀は延々と国債の指値オペを継続中ですし7月 からは超長期の増額さえ考えているようですから債券を 通じた日銀の事実上の円安介入は続くことになるわけで 以前140円突破の可能性は高まるものと思われますが、 30日のNY市場はインフレよりもリセッションに対する警戒感 が俄然高まりを見せ米国10年債利回りは3%を割りこむと いうまったく逆さまの動きを示現しはじめており、これまで のように円売りでドル高とはならない状況になることも 意識しておかなくてはなりません。 ■日柄的には7月中に突破できないと反転下落の可能性が高まる 7月は21日が日銀の政策決定会合ということになりますから ここで何も政策変更なしとなれば毎回お馴染みの火柱高の ドル円上昇が期待できそうですが、果たしてそれがドル円のどの 水準で起きることになるかによって140円ぎりぎりの突破に なることもあるでしょうし、逆にさらに上値を試すこともあり そうな状況です。7月初旬にはあのイエレンが来日するようで すが、このまま世界の金融市場の流動性確保のために死ぬまで 緩和を続けてほしいと懇願するのか、ロシアも中国も第三世界 ももう米債は買わないので日本政府、日本の機関投資家にもっと 米債を買うように促しに来るのか、いずれにしてもロクな話 はしに来ないことが予想されます。 今週のメルマガにも書きましたが日銀がヘッジファンドの売り 浴びせに降参してYCCの金利上限を上げるなどなんらかの政策 変更があればドル円は大きく円高になるでしょうし、それを 予見させるように黒田日銀がまさかの辞任となればこれまた 円高進行、さらに米株の暴落などがあればリスクオフから 円高に走ることが予想されます。こうした材料が一切示現し なかった場合でもドル円はすでに4か月上昇を続けています から例年円高が示現しやすくなる8月前に140円を突破する 動きになるかどうかが日柄から見たもう一つのポイントになり そうです。ドル円で半年近くトレンドが継続するというのは 過去20年でもほとんどなかった状況ですから日柄的に上昇 の終了がやってくることも意識すべきです。 7月に入りますと調整が進み130円台前半まで下押しすると いったことも十分に考えられますのでここからはとにかく 買っていればそれでOKといったイージーな相場ではなくなり そうですが、7月一杯はトレンド継続を視野に起きながら トレードしていきたいところです。 クロス円も当然のことながらこのドル円の動きに大きく影響 されますので常にチェックしながらトレードすることが肝要 となることでしょう。 もっと冷静な発言をしますと137円で140円を目指しても とれるのはたった3円分ですからこの上昇相場の最終曲面 に参加しているというのは精神的には達成感があるかも 知れませんが、ほかの場面で50銭を6回ゲットして3円 分の利益を確保するほうが気楽でしかも簡単なトレード になることも予め意識しておきたいところです。相場 の上昇の最終曲面は必ず大きな上下動を伴いながら 上昇するものです。迂闊について行くと振り落とされて 結果的に大きな損を食らうこともありますので日頃にも 増して注意深いトレードが必要です。

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