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ビジ選☆リーダーズ Vol.956『1%の本質を最速でつかむ「理解力」』(山口拓朗)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■理解力に必要なアプローチ 理解力を高めることだ。理解力とは「理解したつもり」という壁を 乗り越えて、深みへと踏み込む力だ。理解したつもりになったら、 そこで理解力の伸びは頭打ちになる。 理解力を磨くことは、仕事や勉強、人間関係におけるパフォーマン スを高めることだ。ひいては、人生のクオリティーを高めることに ほかならない。 仕事のできる人になりたいなら、対人コミュニケーション力を高め たいなら、何はともあれ理解力に磨きをかけることだ。その能力を 高めれば、人生全般に大きなリターンをもたらすはずだ。 ★ 人は「理解の箱」を使って、物事を理解していく。たとえば、映画 を見る時には、その人の頭の中にある「理解の箱」を使ってその作 品を理解する。 「ストーリー」という箱しかない人は、ストーリーが「ある・な し」「おもしろい・つまらない」という点を基準に、その作品を楽 しんだり評価したりしている。 一方「感情描写」や「社会問題」などの箱を持つ人は、ストーリー が平凡でも「感情描写」という箱で「相手を殺した加害者の気持ち もわかる」という感想が持てる。 あるいは「社会問題」という箱において「刑期を終えた犯罪者に厳 しい日本社会の縮図が描かれていた」という感想を述べることがで きる。 よく「見方が深い・浅い」などと言う。その多くが「理解の箱」の 種類が「多い・少ない」の差だ。「理解の箱」の種類を増やすこと なく、理解力を高めることはできないのだ。 ★ 理解する上で最大の敵は「理解したつもり」という状態だ。真に理 解力が高い人ほど「理解できていない状態」から「理解した状態」 に移ることで安心・満足しない。 いつでも「より深く理解したい」という気持ちを持っているのだ。 その貪欲さが「多角的に見る目」や「掘り下げて考える目」を養い、 新たな「理解の箱」を生み出していく。 理解力を高めたいなら、いつでも「理解したつもりになっていない か」自分に問いかけるクセをつけるべきだ。まだ見えていない理解 が存在することを知ることが「理解の箱」を増やす第一歩なのだ。 ★ 物事を理解する主なアプローチには「聞く」「読む」「体験する」 「思考する」の4つがある。それぞれのアプローチで理解しようと している自分を自覚することで、理解力を伸ばしていける。 1つ目は「聞く」だ。聞くことは、理解において最も重要だ。人は 話を聞きながら、同時に「理解」を深める。なお、聞く時の理解を サポートするのが質問だ。人から情報を引き出す強力な助っ人だ。 2つ目は「読む」だ。話の結論や大枠は序盤、具体的な事例やデー タは中盤、今後の展望・展開は終盤のようなセオリーを知っている だけでも、意識するポイントが変わり、読解力が高まるはずだ。 ★ 3つ目は「体験する」だ。もっともパワフルなアプローチだ。体験 したことは印象や記憶に残りやすく、脳内ライブラリーからも消去 されにくい。アウトプットにも重みや深みがある。 4つ目は「思考する」だ。思考による理解とは、言い換えれば「自 発的な気づき」だ。偶然で起きることもあるが、能動的に問いを持 てば、より起きやすくなる。「問い」は思考を動かす呼び水なのだ。 どのアプローチで理解する場合も、自分がその情報を何に活かすの かを明確にすべきだ。それが明確なら、インプットの際に情報の取 捨選択がしやすくなる。また、足りない情報にも気づきやすくなる。 新たな情報に触れた時は、脳内ライブラリーにある「理解の箱」と の関連性を考えるべきだ。「○○と同じ箱に入れよう」「新規の箱 を作ろう」などの判断がしやすくなるからだ。

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