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第701回 日銀の債務超過はすでにカウントダウンか?プレヤーレンが語るウクライナ戦争の真実

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…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第701回 日銀の債務超過はすでにカウントダウンか?プレヤーレンが語るウクライナ戦争の真実 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 日本の物価上昇あ止まらない。それは日銀にインフレ抑制のための金利の引き上げを迫るが、これを実施すると日銀は債務超過に陥る可能性が出てくる。いまの状況を解説する。やばいかもしれない。 次に、「プレヤーレン」が独自の調査で発見したウクライナ戦争の真実について紹介する。 ▼日銀は債務超過のカウントダウンに入ったのか? それでは早速今回のメインテーマを書く。以前の記事で何度か書いたが、近い将来日銀が債務超過に陥る現実的な可能性についてだ。 ロシア軍のウクライナ侵攻の開始から2週間ほど経った3月11日、第684回のメルマガでロシアに対する経済制裁とウクライナ戦争を背景に世界的なインフレが進行し、各国がインフレ抑制のために利上げをせざるを得なくなる。もし日銀が利上げに踏み切ると、日銀は債務超過に陥る可能性があると書いた。再度該当箇所を掲載する。 ●利上げが引き金となる日銀の債務超過 実は利上げによる量的緩和策の終了が、政府の財政危機に至るスイッチになるのだ。それは、日銀が債務超過になる可能性である。 周知のように日銀は、いまでも続く「アベノミクス」の異次元的金融政策で毎年国債を大量に買っている。そのための資金として日銀は、日銀券の追加発行で対応している。日銀券の流通量の増大が円安の理由だ。 だが日銀のバランスシートでは、日銀券の発行は日銀の負債として計上される。これは、日銀券が金の現物と交換可能であった金本位制の時代の名残である。その当時、日銀が保管している金は日銀券を保有するものに所有権があった。日銀券はいわば債務証書のようなものだった。金本位制が廃止された現在でも、この伝統が引き継がれている。 2020年末の時点で、日銀の総資産が約724兆円に対し、負債は約659兆円となっており、65兆円程度しか資産が負債を上回っていない。相当にタイトな状況になっている。 もちろん、これですぐに日銀が債務超過に陥るわけではない。だが、目標とした2%を越えてインフレが進み、金利を引き上げざるなくを得なくなると、債務超過に陥る可能性が出てくる。 それというのも、日銀の負債の大半は、日銀券と民間銀行が預けている当座預金だからだ。いま新しい当座預金はマイナス金利になっているが、既存の預金には1%程度の金利がつく。他方で日銀は、保有する資産としての国債があるので、政府からの利払いがある。これは日銀の収入になる。 しかし、インフレ率の上昇で金利が上がるか、または「アベノミクス」の出口戦略で金利を引き上げると、日銀が当座預金に支払う利子が、政府から受け取る国債の利払い費を上回り、逆ザヤになる可能性が出てくるのだ。

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