自動車依存経済からの脱却が迫られる
日本経済の低成長はすでに世界の知るところとなりましたが、コロナ禍からの脱却スピードも欧米に比べて日本は緩慢でした。今年1-3月のマイナス成長のあと、日本経済はコロナ規制の解除の中で急反発が期待されましたが、これも予想外の緩慢なものとなりつつあります。日本経済低迷の裏に、これまで過度に自動車に依存してきた付けが回ってきた感があります。
「コロナ緩和で消費は反発だが」
オミクロン株の感染急拡大で1-3月の個人消費が落ち込み、日本のGDP全体でも1-3月は0.1%、年率0.5%のマイナス成長となりました。そして感染者数が縮小する中で、政府の自粛要請、イベント規制、入場者規制が次第に緩和され、6月以降はほぼ制限が解除されました。これを受けて飲食店、宿泊業などの対個人向けサービスが回復し、4-6月期は消費が主導する回復が期待されています。
これまでコロナ禍で消費が抑制され、その間にやむなく蓄えられてきた「強制貯蓄」がエコノミストによっては20兆円から50兆円と推計されています。そしてこれまでの我慢が解放され、いわゆる「リベンジ消費」が大規模に発生する、と予想されています。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)