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米国を始め西側諸国からウクライナに提供された武器が闇市場に流出という事実が顕在化

今市的視点 IMAICHI POV
  • 2022/07/09
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*******************************************************   今市的視点 IMAICHI POINT OF VIEW   金融、経済、政治、企業といった領域でのニュースや   トピックスをテーマに独自の視点で鋭く切り込みます   ツイートアカウント @imaichitaro   よろしかったらフォローもお願いします。      7月9日号 ********************************************************** 米国を始め西側諸国からウクライナに提供された武器が闇市場に流出という事実が顕在化 戦争には参加しないがロシアと戦う軍事物資だけは 絶え間なくウクライナに供給するという西側諸国の 軍事支援の兵器が第三国に転売されているという事実 をとうとうウクライナ政府が認める事態となり 武器支援などという安易な人道政策がいきなり暗礁 に乗り上げようとしています。 これはウクライナ経済安全保障局が軍事製品が転売 されている複数の事例を確認し刑事事件として立憲 したことが同国のテレビ局の放送で明らかになった もので、経済安全保障局のワジム・メリニク長官 は軍需品が金目当てで転売されている事実を認めて います。刑事事件として立件する方針ですから、 ウクライナ軍がトータルでシステマチックに転売 しているのではなく明らかに特定の犯人が存在 するといった立ち位置での発言に見えますが、実態 はどうなのか相当怪しい状況で、ゼレンスキー大統領 だけみていると正義と愛国心に溢れロシアと戦う 姿が映し出されますが、戦争の現場では我々が想定 していることと大きく異なるビジネスが展開され ていることが見えてきます。 ■ロシアのショイグ国防相も兵器がウクライナで転売を指摘 ロシアのショイグ国防相も5月段階ですでに西側がウク ライナに供与した外国の武器の一部が中東や闇市場へ 流れていると指摘をしています。そもそも戦争当事国 としてウクライナに侵攻しているロシアの言うことなど 信用できるかという問題はありますが、西側組織である ICPO・国際刑事警察機構も西側諸国からウクライナ政府 に供給された武器の大部分は、間違いなく組織犯罪者の 手に渡ることになると懸念を表明している始末で、 現段階では国ぐるみなのか特定の悪人の仕業かははっきり しませんが、戦争の現場では供給兵器がとんだマネタイ ゼーションビジネスになっていることが鮮明になって きています。 ■ウクライナは元々武器転売の特異国 突然始まったロシアのウクライナ侵攻で、かつ義勇軍と 称して外人部隊もかなり多く戦場に投入されていますから 中に不届き者が混在してこうした転売ビジネスに精を 出しているのではないかと思いがちですが、実はウク ライナという国はこの戦争が起きる以前から武器横流し のグレーゾーンとして認定されており、国際NGOの 「汚職・組織犯罪研究センター」は、EU諸国からの 武器がアフリカ諸国に横流しされる重要拠点国である ことを報告書で指摘しています。 米国・国防省もこのことは十分に認識しているようで 武器供給当初からウクライナ政府に対しては武器が 犯罪者の手に渡ることのないよう、細心の注意を払う よう週単位で確認をしているとしていますが、その割 には特定の部隊に送る武器に印をつけておらず、ウク ライナ側も弾の1つ1つについてまで米国側に通達は していないとしていますからウクライナに到着して しまえば後はザルのような状況であることが見えて きます。こうした実情を知ってか知らずか米国上院は バイデン政権が持ち出したウクライナへの巨額な追加 軍事支援法案を拒否していますが、米国の軍産複合体 とウクライナの横流しビジネスが織りなす負のスパイ ラルは我々が外側で思っている以上に深刻かつ醜悪 なものになっているようです。 クラウドベースのインスタントメッセンジャーである テレグラムが提供するテレグラムチャンネルでは 情報筋の話としてウクライナからの武器転売市場は 1か月あたりほぼ7億ドル・日本円にして945億円 はくだらないとされていますから転売ヤービジネス としては世界最高峰のものということもできそうです。 ■G7の要人たちは一切戦争を止めようとしない不思議 この間G7の首脳会談やNATO首脳会談などが次々 開催されていますが、バイデンをはじめ主要国の首脳 はウクライナ戦争を止めるために尽力するという動き は一切見せておらずもっぱら武器供与だ資金提供だと いう話しに終始している点も非常に納得のいかない ものがあり、戦争継続が利するものがいるとしか思え ない状況が続きます。 ロシアのウクライナ侵攻は間違いなくプーチンに非 のあるものですが、この戦争が始まってからの経緯 は西側諸国に都合よくフィルタリングされら報道だけ みていますと真実を見失いかねない状況で当初とは かなり異なるウクライナの事情というものも見え隠れ し始めていることが酷く気になるところです。 ロシアの侵攻からすでに4か月半近くが経過し我々は かなりウクライナ情勢に飽きがきていますが、その陰に 隠れて相当おかしな戦争ビジネススキームが走っている ことだけは十分に理解しておかなくてはなりません。 岸田政権は米国に言われればカネもないのに何でも支払う 気前の良さを発揮していますが、当のウクライナ戦争は 相当歪んだ状態になっているのが実情です。

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