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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年7月9日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  安倍晋三元首相が亡くなった。  ご冥福をお祈りするとともに、この日本で絶対やってはならないことを確認しよう。  それは、「憲法を破ってはならない」ことだ。  まず、暴力行為で政治家の命を奪ってはならない。ましや、人の命を奪ってはならない。同様に、政治に参加する権利である「参政権を奪ってはならない」。ましては、「政治に文句いうなら、あなたが立候補してみてはどうですか?」など、もってのほかだ。  しかし、この「当たり前のこと」を理解できない人間がいる。    何を隠そう、福岡県第三の都市久留米市で、障害者福祉サービスを牛耳る、「TANOSHIKA」の嘉村裕太という男だ。  この男は、精神障害者に対し、「政治に文句があるなら、あなたが立候補してはどうですか?」と言い放ち、被害者となった精神障害者を自殺未遂まで追いやった。  この男を絶対に許しては、ならない。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- もうすぐ参院選 日本の選挙制度はうまく機能しているのか 公職選挙法 意味のない選挙カー 戸別訪問の禁止をめぐる問題 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  参議院選挙(10日投開票)まで、1週間を切った。時事通信(1)の情勢分析によると、自民党は改選55議席を上積みし、60議席を上回る勢い。  公明党も手堅く、自公の与党で非改選を含め過半数(125議席)を確保するのか確実であるという。  一方、立憲民主党と国民民主党は苦戦している模様だ。日本維新の会は、改選の6議席から伸ばすことは確実。ただ、終盤の流れにより、情勢は変化する。  時事通信は、自公の与党と、維新、それに国民を加えた「改選勢力」でみた場合、憲法改正の国会に発議に必要な3分の2(166議席)には「届く可能性が高い」と見ている。  自民党は32ある改選数1の「1人区」のうち、21選挙区で優勢。他方、新潟、沖縄などで野党と接戦。  改選数2~6の13ある「複数区」では、千葉、東京、神奈川で、2議席を確保しそうな状況。北海道でも、2議席目をうかがっている状態。比例については、前回の2019年に獲得した19議席を維持しそうな状況。  公明党は、選挙区に擁立している7人のうち、5人が当選圏内に入った。残る2人も着実に議席を固めつつある。比例では、6~7議席をうかがう。  他方、立民は改選23議席の維持は微妙。東京、埼玉など4つの選挙区で善戦しているものの、青森、岩手、長野などの1人区で厳しい戦いを強いられている状態。比例では、6議席を固めている。  維新は大阪で2議席、神奈川で1議席の確保が濃厚。比例では、前回の5議席を維持しつつ、さらなる上積みを狙う。  共産党は、東京では議席を維持する見込み。比例では、前回と同様に4議席を見込む。  国民は、改選の7議席を割り込む可能性も。選挙区の現職3人は当落線上に位置、比例でも伸び悩む。  社民党は、改選の1議席を維持できるかは不透明。れいわ新選組は東京での議席の確保を視野に入れている。また比例でも1議席を固めている。NHK党と参政党は、ともに比例で1議席をうかがっている。  一方で、日本の選挙制度は、硬直した公職選挙法をはじめ、さまざまな問題をはらんでいる。  このことが、投票率の低下や選挙そのものへの無関心を生み、さらには少ない女性議員の数などの新規参入の抑制となり、結果、自民党の長期政権を築き上げる結果となった。 関連記事→

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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