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BBQ型のコミュニティを成り立たせるのは監視ドローンや罰則ではなく○○という話-080号-

尾原のアフターデジタル時代の成長論
今日、解説したいのが、西野さんのサロンの中のですね、概要の方を説明すると、あるちょっとですね、一部のユーザーによるトラブルがあって、このトラブルに対応するときに、今まではシステムの力でやってると。 言ってしまえば、監視のドローンを飛ばすみたいに、悪いユーザーがいれば、それを警告するし、警告をした結果、駄目だったら退会にするし。 そうじゃなくて、西野さんとしては、みんなが美学を持つ形でやって欲しい、っていう話があって、これはですね、非常に近代のコミュニティ論の中で、大事な議論なので、ちょっと解説をしたいと思います。 みんなが美しい場所であろうとすると、よりどんどん美しくなるっていうのが、実際ですねニューヨークの地下鉄でやった実験からくる、『窓割れ理論』っていうのがあります。 これは何かっていうとですね、街に割れた窓がたくさんあると、どうしても犯罪が多くなってしまうと。だったら、いっそのこと、窓を全部綺麗にしたりとか、地下鉄などの落書きを全部消すとか、ゴミ一つない場所だと新しいゴミを捨てにくくなるよね。そうやって、みんなで美しい場所を守ろうよ。 というのが、『窓割れ理論』です。具体的に言うと、割れた窓が放置されてると、なんかここってそういうふうに荒らしてもいい場所なんだよね、っていうふうについつい思ってしまって、他の窓も割られてしまう。 そうすると、窓が割られてるんだったら、多少モノを盗んでもいいよね。そうすると、重大犯罪の温床になってしまう。だとしたら、犯罪的なものをなくすためには、一番最初に何をするべきかっていうと割れた窓を徹底的になくして、キレイな街にする。 キレイな街だと最初に汚しにくいんですよね。でも、もっと大事なことは、最初に汚してるっていうところがない街に暮らしていくと、この美しい場所を守りたいっていう、自分の中に美学が生まれてくるんですね。 いかに僕たちは、かっこいいもの、美しいものを守りたい、っていう教示だとか、美学というものを、どういうふうに育てていくかっていうのが、すごく大事で、特にオンライン時代っていうのは、BBQ型でみんなで一緒に作っていきますから、美しいものを守っていこうよっていう皆さん心の中に、どうやって自分が大切なものを作っていくか、ということが大事だったりするんですね。 じゃあこういう世界を、どういうふうに作っていったらいいんだろうか、っていうときに、西野さんは罰則を作りたくない。システムでなんとかしたい。って言い方をしたんですけど、実は近代の中で、こういったものをどうやって回避していくかっていうのが、四つあるという話をしていきます。 ─────── アーキテクチャー ───────

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  • 尾原のアフターデジタル時代の成長論
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