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小松成美の伝え方の教科書 vol.29「一流のインタビューから学ぶ、生き様と作品へのこだわり(坂本龍一編)」

小松成美の伝え方の教科書-ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術
「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」 vol.29「 一流のインタビューから学ぶ、生き様と作品へのこだわり(坂本龍一編)」 【今週の目次】 ============== 1.成美のつぶやき └「ビズリーチ」社長・多田洋祐さんの訃報を受けて └小松成美に聞いて欲しかったこと └「虹色のチョーク」が人生を変えた └多田洋祐さんの目指した「多様な働き方」 2. 一流のインタビューから学ぶ、生き様と作品へのこだわり(坂本龍一編) └ステージ4の覚悟 └余命半年と宣告を受けて何を思うか? └周囲の期待との向き合い方 └文藝春秋でのロングインタビュー裏話 └坂本龍一が大激怒。その理由とは? └少しも妥協しない姿勢こそが成功を掴む 3.小松成美の質問コーナー 4.お知らせ ============== 1. 成美のつぶやき みなさんこんにちは。 今回のつぶやきは、7月2日に急逝された、株式会社ビズリーチ代表取締役社長の多田洋祐さんの訃報を受けて、思い起こされる多田さんとのエピソードをお話しします。 多田さんとのささやかな交流の中で、彼の強い意志を伺う機会があったので、このメルマガでみなさんにお伝えしたいと思います。 「ビズリーチ」社長・多田洋祐さんの訃報を受けて 報道によると、2022年7月2日、高校時代の友人とのゴルフのプレー中に突然倒れ、急性心不全でそのまま帰らぬ人となったとのことでした。40歳の若さでした。 多田洋祐さんの訃報を聞いたとき、「言葉が見つからない」というのはこのことだと思うほど、衝撃を受けました。 多田さんは人を大切にする方だったので、ご家族やビズリーチの会社の方たち、親しいご友人たちの悲しみを思うと、ただ胸が痛くなります。 若い企業家として、2人のお嬢さんの父親として、私が聞いた彼の目指す未来は、本当に素晴らしいものでした。 多田洋祐さんプロフィール 1982年6月15日生まれ。2006年に中央大学法学部を卒業後、エグゼクティブ層に特化したヘッドハンティングファームの起業を経て、12年にビズリーチに入社。入社2年目の2013年夏、当時31歳にして同社代表取締役社長でビズリーチ創業者の南壮一郎氏に事業部長を託される。2015年に取締役となり、2020年2月にはビジョナルグループ化にあわせ、南氏から2代目代表取締役社長を受け継ぐほか、ビジョナル株式会社の取締役も兼任。多田さんの入社した2012年7月期に売上高7億円だったビズリーチ社が、2022年7月期には売上高436億円、営業利益80億円を見込む規模へと拡大し、「多田さんがいなければ、今のビズリーチ、並びにビジョナルグループの姿はなかった。日本における『ダイレクトリクルーティングの育ての親』のような存在(南氏追悼コメントより)」 「ビズリーチ」社長・多田洋祐さん、40歳で死去…急性心不全 2児の父、ゴルフ中突然倒れ(スポーツ報知) - Yahoo!ニュースより 株式会社ビズリーチは、新卒の学生が入社した会社に定年まで勤め上げるという昭和型の働き方が大きく変革されている時代に、転職採用に関しての転機をもたらす事業を起こした企業です。そこに入社した多田さんは能力を発揮し、トップに認められ、30代で社長に就任しました。 私が多田さんに会ったのは、2020年2月のことでした。 私ととても親しいファクトリエ(ライフスタイルアクセント株式会社)の社長、山田敏夫さんから連絡があり、 「小松さんに多田社長を紹介したいので、一緒にランチできませんか?」 とお誘いを受け、銀座でお会いすることになったのです。 学生時代にサッカーをやっていた多田さんは、私の著書『中田英寿 鼓動(幻冬舎文庫2000/8/1発売)』『中田英寿 誇り(幻冬舎文庫2009/8/1発売)』などを読んでくださっていたようで、 「学生時代から小松さんの文章に触れていました」 と、ハツラツと語ってくださいました。 しかし、この会でのお話の核心は別のことについてでした。多田さんは、 「今日お会いしてお話ししたかったのは、実はとてもプライベートなことで、自分の家族のことなんです。本当に私的なことですが、聞いていただきたいと思ってお時間をいただきました」 と、仰ったのです。 小松成美に聞いて欲しかったこと ビズリーチは当時もTVコマーシャルを見ない日はないほど、各メディアでも華々しく取り上げられていました。

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  • これまでノンフィクション作家として、たくさんのトップアスリートやトップ経営者の唯一無二の「人生」を取材してきました。その経験をもとに、書籍だけでは書ききれなかった小松成美流のコミュニケーション方法や独自哲学を伝えていきたいと思います。経営に、スポーツに、文化に。多岐に渡って、学びあるコラムを配信して参ります。誰もが発信者となる時代に、是非ご参加ください。
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