日に日にパウエルFRBはインフレ退治への本気度を強めていま
す。
「とても困った問題」は、パウエルFRBがインフレ退治に本気度
を増せば増すほど、FRBはインフレが収まる前に景気をオーバー
キルさせて、アメリカ経済をして景気後退(リセッション)入りさ
せてしまう点です。その一方で、今のアメリカの高インフレは、ア
メリカ経済が実際に「景気後退入り」さえすれば、そのとき初めて
大きく低下してくれそう。
かくして、高インフレ退治のために、びしばし利上げを継続して、
パウエルFRBは、2022年末か2023年第1四半期には、ア
メリカ経済を景気後退入りさせることでしょう。
金利先物市場では、パウエルFRBは、2023年の第一四半期(1
-3月期)には利上げを停止、しばらく間を置いて、第二四半期
(4-6月期)には利下げへと転じると、予測しています。
そして、このことは、市場は既に織り込み済みでしょう。
「市場がまだ織込んでいないもの」は、今年の夏から秋にかけて
市場が「さらなる暴落」に向かった場合、パウエルFRBが「市場
の暴落」に怯んで、「近い将来、利上げを停止したり、利下げへ転
じる」可能性を「早早と市場に示唆して予告する」ことでしょう。
かくして、内外の株式市場はこの夏から秋にかけて大荒れに荒れ
る可能性があります。
その引き金を引くのは、7月13日の「アメリカの6月の消費者
物価指数(CPI)」統計の発表かもしれません。
既にこの統計発表の2日前から内外の株式市場は下落に転じてい
ます。
振り返ると、6月から7月上旬にかけて、市場ではヘッジファン
ドなどの投機筋が多くのデマゴーグを流して、市場を乱高下させ
ました。私達はデマゴーグに振り回されないためにも、以下の二
点は肝に銘じなければなりません。
・高インフレという魔物が魔法のビンから一旦飛び出してしまっ
たら、その高インフレは簡単に収まったりはしない。
FRBの金融引き締めは今年の3月に始まったばかり。
6月や7月に早早と高インフレがピークを打ったり、収まったり
はしない!!!
・金融政策が実態経済に効き始めるには半年から1年のタイムラ
グが必要。アメリカ経済がリセッション入りするには、まだまだ
半年か9か月のタイムラグが必要!!!
「参院選挙での岸田政権の圧勝」後の日本株式市場には、個人投
資家の方々は要注意です!!!!
岸田政権が大勝利したので、岸田政権は遅かれ早かれ「緊縮&引
き締め愛好者」としての本性を露わにし始めることでしょう。
外人投資家は遅かれ早かれ日本株式市場から撤退してゆくでしょ
う。
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