永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2022.07.14
新 恭(あらた きょう)
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悲劇の安倍元首相が霊感商法対策弁護団から受けていた要請とは
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Twitterで拡散されている動画を見ている。撮影者のカメラは最後まで一切
ぶれることなく、対象に向けられている。
一発目の発砲音が響いたその瞬間、安倍晋三元首相はよほど演説に集中してい
たのだろう。声は止めたが、前方の聴衆に顔を向けたままだった。
後方の道路で車がパンクしたとでも思ったのか、3秒近い間をおいて、安倍氏
が後ろを振り向いたところへ、白煙とともに2発目の銃弾が襲ってきた。安倍
氏はマイクを握りしめたまま小さな演説台を降り、膝から崩れるように地面に
しゃがみこんだ。
この間、まわりにいた人たちは、安倍氏の異変に気づかない。隣に立っていた
候補者はあわててガードレールの外へ逃れ出た。
安倍氏はその場で心肺停止状態になった。日本の政界を牛耳る最高実力者が、
誰に庇われることもなく、最期を迎えたのだ。
事件以来、虚脱感がひどい。人の命はこんなに、あっけないものなのか。犯人
への怒りだけは沸々と湧き上がる。
一発目が命中しなかったことにひるまず、さらに安倍氏に近づいて二発目を撃
った犯人。その冷酷さ、残忍さは、どこから生まれたのか。
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