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辺 真一メールマガジン
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2022.07.14 Vol.303
[毎月5,15,25日発行+号外あり]
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安倍晋三元首相の銃撃事件との関連で俄然注目されている「統一教会」(現:世界平和統一家庭連合)は一体どのような宗教団体で、過去にどのような活動を行い、また、米国及び日本とどのように結び付いたのか、全面検証してみる。
遡ること、今から46年前の1976年。米国の「ワシントン地区韓国人協議会」が9月に、「米国カトリック新旧及びユダヤ教教職者代表会議」が12月に相次いで「統一教会」を批判する声明を出した。
前者は「洗脳方法と軍隊式命令によって宣伝している統一教会は宗教団体か、事業団体なのか正体を明らかにせよ」と詰問し、後者は「統一教会はナチの初期を真似た詐欺的で抑圧的で全体主義的で、個人の自由を破壊する非民主的で、キリスト教の基本原理とは全面的に矛盾する異端である」と断じた声明だった。
同じ韓国人キリスト教徒から、また米国の権威ある宗教団体から非難された「統一教会」の教祖が北朝鮮生まれの文鮮明(ムン・ソンミョン)氏であることはすでに広く知られている事実である。
文鮮明氏が「宗教家として目覚めたのは16歳の時で、本人曰く「復活祭の朝、キリストが現れて『自分の未完の仕事を成し遂げよう』のお告げがあった」のがきっかけのようだ。この神の啓示については興味深いエピソードがある。
文氏は1974年、米国のあるテレビ番組のインタビューに応じ、啓示を受けた時のことを以下のように答えていた。
質問「いくつの時にイエスから啓示を受けたのか?」
回答「16歳の時にイエスから啓示を受けた」
質問「その時、通訳がついていたのか?」
回答「いいえ、私一人だった」
質問「それではイエスは朝鮮語で話したのか?」
回答「そうだ。ヘブライ語なまりの朝鮮語だった」
●米国進出
文鮮明氏が米国に本格的に進出したのは52歳の時で、1972年1月に永住権を申請しての渡米であった。前後して日本から100人、西ドイツから200人の襟抜きの教会会員らが米国に入り込んだ。米国では宗教団体に免税措置の特典があり、しかも憲法修正第一条によって調査からも免れるようになっていた。
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