資産所得倍増計画の「罠」
岸田政権が参院選で大勝し、その勢いで新しい資本主義に根差した「骨太方針2022」を具体化する段階に入ります。政府は年末に「貯蓄」から「投資」へ、「資産所得倍増計画」を打ち出す意向です。しかし、これには思わぬ「罠」が潜んでいます。心して取り掛からないと、茶番に終わりかねません。
「池田内閣の所得倍増計画より厄介」
宏池会の大先輩、池田隼人内閣がかつて打ち出した「所得倍増計画」にあやかって、岸田政権は「資産所得倍増計画」を提示しています。同じ宏池会の系譜として、何とか所得か資産を増やしたいとの思いが強いようですが、これは容易ではありません。池田内閣か目指した所得倍増計画は、実は政府が何もしなくとも実現した可能性かあります。政府は当時の高成長に乗るだけでよかったからです。
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