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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4322号 令和4年7月15日(金)発行
発行部数 11,536 部
【天にも人にもはずかしいと思うところがない】
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【天にも人にもはずかしいと思うところがない】
孟子が第二の楽しみとして挙げている
「仰いで天に愧ぢず、俯して人に怍ぢず」、
自分の行いが正しく、天にも人にも、
はずかしいと思うところがない、
ということは、なかなかわたくしのような罪人が
口にすべきことではないけれども、
野山の獄に幽囚されるということは、
世の人々にとっては愧じ入ることであるにかかわらず、
わたくしにとっては、かえってこれを誇らしく思う気持があるのです。
このことから考えて、
わが身に愧じることがなければ、
天下の事、すべてわが心を愧ずかしめるものはないのです。
しかしながら、愧じるべきか否かという問題は、
隠微・慎独、すなわち人のいないところにおいて自分ひとり慎んでいる際に、
深く反省して知るべきものであって、
人に向って強顔抗弁、すなわち厚顔に議論している時に、
知り得るはずのものではありません。
ということを約150年前の日本において、
政治犯として牢屋の中にありながら、
囚人と看守に対して
熱心に教えた人がいたのでした。
その政治犯は間もなく
斬首刑になってしまいます。
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