「体と心のセックス・ライフ」Section-916『平日の夜（５）』

　在宅ワークが多くなると、曜日の感覚が混乱してしまう。 　土日が休みで、月曜からまた出勤……というバターンだったときは、月曜日 の朝は気分も体も重い感じがしたものだ。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９１６　≫ 　　　　　　　　　　　　　『平日の夜（５）』 　　　　　　　　　　　 ……　2022/7/16号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ 　それが週に２〜３日の出勤になると、自由裁量の時間が増え、出勤する時間 も通勤ラッシュを回避できるので、ずいぶんと楽になった。 　その一方で、不規則な生活パターンになったので、平日と週末という明確な 区別がなくなった。 　会社に属してはいるが、フリーランスのような働き方だが、オレには合って いる。 　在宅の彼女たちと子供たちとの時間が増えたのが、一番のメリットだ。 　今日は出勤予定だったのだが、西武線が架線事故で運休となり、身動きでき なくなってしまった。なので、出勤はとりやめにして、オンライン会議で打ち 合わせすることになった。 　実際に顔を合わせる打ち合わせに比べると、オンライン会議は時間と手間が かかる。若干の遅延があったりするので、発言のタイミングがずれてしまった り、資料の参照にも手間取ったりする。遠隔地でも会議ができるメリットはあ るが、対面とのギャップは生じてしまう。 　ディスプレイの画面にメンバーの顔が並び、一同に会しているようで、どこ かよそよそしい雰囲気がある。対面ではこうはならない。 　まるで遠距離恋愛だ。顔は見られるし声も聞こえるが、距離感は埋められな い。相手が手の届くところにいないというのは、コミュニケーションの重要な 要素が欠けてしまうんだ。 　男と女であれば、ハグしてキスしてセックスしてと、スキンシップが愛情を 確かめるのにとても重要になる。 　会社の同僚たちとは、握手したりハイタッチしたり肩をたたき合ったりと、 それなりに接触はある。画面ではなくリアルに相手を見ることも大事なんだ。 　その機会を作るために、出勤してみんなが集まる。 　とまぁ、そんなわけで、午前中はオンライン会議。スケジュールを組み、オ レの受け持ち分の締め切りを決めた。 　「夜」ではなく、「昼」からの顛末を書く。 　在宅組と子供たちと昼食を食べたあと、子供たちとお風呂プールで遊ぶのに つきあった。猛暑が続いているので、水遊びが定番になっている。 　水遊びが終わったら、バスルームの扉には子供の手が届かないところにつけ た鍵をかけておく。子供たちが勝手に水遊びしないようにするためだ。リスク は常に考えておく。