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「世界経済・市場花だより」第577号 物価指数を乗り越えた米国市場、為替は米ドル高・円安/米国市場は決算を消化へ

馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
******************************* 馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」  ******************************* 第577号(2022/7/17) 物価指数を乗り越えた米国市場、為替は米ドル高・円安/米国市場は決算を消化へ この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。 ※ 現時点での、自主開催セミナーの予定は、下記の通りです(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。 7/23(土)高岡(4/20) 7/30(土)浜松町(5/30) 8/6(土)ウェブ(10/150) 新型コロナウイルス流行の影響で、通常より定員が少ない会場が多いです。 また、会場や会場のある地方自治体が、新型コロナウイルス感染予防策を、強化あるいは緩和することによって、定員が増減すること(増えることも減ることも)がありえます。 加えて、直前でもセミナーを中止することがありえます。 9月以降の自主開催セミナーのスケジュールは、7月下旬までには徐々に確定していく予定です。しばらくお待ちください。 セミナーのスケジュールは、 http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。 上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も、公表可能なものがあれば、掲載しています。 ☆過ぎし花~先週(7/11~7/15)の世界経済・市場を振り返って <米国市場は、物価指数の上振れを乗り越えて、小売売上高の増勢を素直に評価、為替市場では米ドル高・円安進む> (まとめ) 先週は、米国で物価指数の前年比が上振れしました。それに対して米株式・債券市場は、落ち着いた反応だったと言えます。また週末には小売売上高が増勢を示し、米株価は素直に上昇しました。 こうした市場動向の背景としては、いろいろな要因が挙げられますが、やはりこれまでの市場が「インフレ懸念」「金利上昇懸念」「景気悪化懸念」などを騒ぎ過ぎたため、それが正常な方向に復帰しつつあるのだと解釈します。 為替市場では、米ドル高・円安が進みました。円安はほぼどの外貨に対しても進みましたが、加えて欧州通貨安・米ドル高の様相も濃かったです。 (詳細) 先週は、特に米国市場で、物価指数の前年比上振れを乗り越えたことに加え、週末の小売売上高の増勢が素直に米株式市場で評価されたと言えます。 そうした動きをもう少し詳しくみると、まず、7/13(水)には6月の消費者物価指数が発表され、前年比上昇率は9.1%と、ここ40年間ほどの最高値であった5月の8.6%から、一段と伸びを高めました。翌7/14(木)には6月の生産者物価指数が前年比11.3%を記録し、やはり5月の10.9%を上回りました。 以前は、こうした物価上昇率の上振れがあれば、ニューヨークダウ工業株指数が1000ドル幅近く下落して、そのまま持ち直せない展開に陥ったところです。たとえば前回6/10(金)に5月分の消費者物価指数が伸びを高めた日は、ニューヨークダウは前日比で880ドルもの下落を演じました。 しかし先週は、米株式・債券市場の反応は、落ち着いていました。 10年国債利回りは、水、木とも物価指数の発表直後は3.0%を超える動きがありましたが、それぞれの日の引けにかけては3.0%を下回りました。 ニューヨークダウは、7/13(水)はザラ場では前日比で467ドル下落したものの、引けには209ドル安まで戻しました。7/14(木)も同様に、ザラ場安値は629ドル幅の下げでしたが、引けは143ドル安まで下落幅を縮小しました。投資家が下値での買い意欲を示したと推察されます。 さらにナスダック総合指数は、7/14(木)はダウが下落するなか、前日比で反転上昇しました。SOX指数(半導体株指数)は、水、木両日とも前日比で上昇しました。

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