高インフレで高まる世界景気後退リスク
世界の金融資本市場は次第に世界の景気後退を意識し始めました。多くは米国での急激な金融引き締めを意識したものですが、その影響が出てくるのは主に来年のはずです。ところが、現実に日米欧など主要国の間ではすでに年明けから、つまり引き締め策に出る前からGDPがマイナス成長になるなど、景気後退の兆候が見えます。これには景気先行指数などでは何の前触れもありませんでした。
では何が足元の景気悪化をもたらしているのでしょうか。その原因が金融当局の引き締めでないとすれば、ウクライナ戦争の影響か、中国のゼロコロナ策の影響か、はたまた高インフレが圧迫しているのか、現にインフレは急速に高まっています。しかし、そのインフレに対して金融引き締めだけで対処できるのか、漠然とした不安が株価や金利、原油相場などの不安定な動きに反映されています。
「厄介な複合インフレへの対処」
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