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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第483号2022.7.5配信

クルマの心
※ 手術は無事成功しました。7月4日に横浜市青葉区藤が丘の昭和 大学病院に入院。翌々日約4時間の腹腔鏡手術に臨みました。実は この病院は遙か30年前に胆嚢摘出手術でお世話になっています。 当時は『胆石』の腹腔鏡術式が始まり注目を集めた頃で、同院の 池田医師(ファーストネームは失念しました)がパイオニア的存在だ と聞いていました。日テレの徳光和夫アナウンサーが同術式を受け て早期に社会復帰を果たしていたことを思い出します。 私の場合数えの厄年だったと記憶していますが、確か入院はたっ たの5日。開腹手術との違いは歴然でした。ただし内臓をひとつ摘 出しているわけですから無事何事もなくというわけには行きません。 術後余りの痛みにモルヒネ投与された激痛の記憶が今も鮮明に残っ ています。  ここではこれまでの経緯は省略します。生まれてこの方、歴史は 連綿と続いているわけで、今回の私の境遇も「なるようになる」の 結果の内でしかない。私自身は、比較的冷静に受け止めています。 先のことは分かりませんが、自分なりの勝手な見込みでは大事には 至らず”多病息災”であと30年は行くだろうな……と楽観している わけです。  中学時分の骨折(右手首と手の甲の二度やりました)、念願のレ ース参戦が叶ってさあこれからという翌1976年開幕戦(富士フレッ シュマンシリーズ)直前に持病のイボ痔の外科手術(横浜高島町の 専門病院=松島病院はまだあるのだろうか)が24歳、1978年9月に 自動車専門誌ドライバーで自動車ライター稼業の専従となって7年 (文章なんて一文字も書いたことがないゼロスタートから漸く目鼻 がつき始めた)の1985年12月11日は33歳、独自の視点で始めて1年 余りというレーシングカー試乗取材中にアクシデントに遇って約2 ヶ月病床に伏せた。  1985年は、ちょうど時代の分水嶺と記憶されている年。ソ連にM. ゴルバチョフが現れ、日航ジャンボ123便が御巣鷹山に墜ち、G5 で(日本円の対ドル為替レートが瞬く間に2倍に高騰する)プラザ 合意が成され、阪神タイガースが歴史的なセリーグ優勝を果たした。 日本車にも転機が訪れている。7thスカイラインに代表されるハイ テク/ハイパフォーマンスの潮流で国内市場が沸騰する兆しを見せ ていた。  その後のバブル経済と形容された狂騒の時代とバブル崩壊に伴う 不況から『失われた30年』の平成時代を経て、今は令和に元号が改 まって4年となっている。  胆嚢摘出はその7年後。確か数えの厄年で、軽井沢の友人別荘で 胆石の発作が出て救急搬送(初救急車)され、近所の掛かりつけ医 に昭和大学藤が丘病院を紹介された。既述の通り、腹腔鏡術は当時 最先端の医療であり、横隔膜や腹筋を切ることなく済むことから回 復が早く、現場復帰を急ぐ者にはありがたいとの評判が立った。

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  • 価値観が大きく変化しようとしている今、なすべきことは何か? このまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心(しん)』を始めて多くのことに気づかされました。ずっとフリーランスでやって来て40年、還暦を迎えたこの段階でまだまだ学ぶことが多いですね。どうしたら自動車の明るい未来を築けるのだろうか? 悩みは尽きません。新たなCar Critic:自動車評論家のスタイルを模索しようと思っています。よろしくお付き合い下さい。
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