腸管ウイルスによる糞口感染
ノロウイルスやロタウイルスなどの腸管ウイルスは、人間に感染すると急性胃腸炎をきたす。主な症状は吐き気、腹痛、嘔吐、下痢などだ。ノロウイルスによる胃腸炎は冬に流行する。特徴的な関連食材は生牡蠣だ。ロタウイルスはもともと子供に多くみられる腸炎の原因ウイルスであり、特徴は白色の下痢だ。
これまで、腸管ウイルスは糞口感染によって広がると考えられてきた。糞口感染では、ウイルスは感染者から糞便中に排出され、手洗いなどの衛生が十分でないと別の宿主の口の中に入りこみ、腸に到達してウイルスが増殖し、再び糞便中に排出される。これが従来より考えられていた唯一の感染サイクルだ。
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