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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4329号 令和4年7月22日(金)発行
発行部数 11,536 部
【天下の英才を教育する楽しみ】
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【天下の英才を教育する楽しみ】
孟子の挙げた第三の楽しみ、
「天下の英才を得てこれを教育する」
というものは、われわれ無学無識のものの、
企てが及ぶところではなく、
まして幽囚によって藩士の資格を失ってしまったものにとっては、
論外であるといってよいでしょう。
しかしその境遇にあることが久しく、
その間に少しは自得するところもあって
平生の志を償うことができ、
そのうえ、将来恩赦を得た時、幸いにもし生きていたならば、
このことは、わたくしにとって絶望だとはいえないのです。
重要なことは、第一の楽しみ、
すなわち家族みな恙ないという楽しみを楽しみ、
第二の楽しみ、天人に愧じぬ楽しみを得ようと努力すべきであって、
第三の楽しみ、天下の英才の教育のことは、悠々たる天に委任するほかはありません。
しかしながら、『論語』開巻の初めにも
「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」とある通り、
教育は君子の楽しみでありますが、
そうであるならば君子は何故に英才を教育することを楽しむのでしょうか。
もちろん、それは自分の才能や徳行を
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