「体と心のセックス・ライフ」Section-917『平日の夜（６）』

　バスルームからリビングに行くと、子供たちが起きていて、下の子たちは授 乳、上の子たちはおやつを食べていた。由貴は母親組に合流。 　彼女たちは自分が産んだ子かどうかに関係なく、子供たちの世話をする。授 乳するのも、欲しがっている子に与える。「みんなの子供」という意識なんだ。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９１７　≫ 　　　　　　　　　　　　　『平日の夜（６）』 　　　　　　　　　　　 ……　2022/7/23号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ 　絵理が授乳しているのは由貴の子だし、麻由美は絵理の子に授乳し、由貴が 戻ったのでオッパイをねだる涼子の子に授乳を始めた。 　子供たちも、実の母が誰かはあまり気にしていないようだ。みんながママな んだ。だから彼女たちのことを、なおママ、はるママ、りょうママ、ななママ、 まゆママ、ゆきママ、えりママと呼んでいる。 　８人の子供たちだが、兄弟姉妹でも母親と父親の組み合わせは違うので、そ れぞれに個性的だ。似ているところよりも、違っているところの方が多いので、 見分けやすい。同じ両親から生まれた姉妹・兄弟ほどには、似ていないんだ。 　オレの子が５人いるわけだが、異母姉弟なので、遺伝的に半分は母親似だ。 遺伝子が半分違うと、こんなに違ってくるんだと思った。 　長女がオレの元に駈け寄ってくる。 「とおる、あそぼ」 「ああ、ごめんね。トオルはお仕事しないといけないんだ」 「いつあそべる？」 「夕方かな」 「うん、わかった」 　長女は母親組のところに戻る。 　オレは彼女たちに声がけして、２階の作業部屋に向かった。 　作業部屋に入ると、拓己と涼子がフェラをしていた。休憩時間のようだ。休 憩でフェラができるのも、在宅ならでは。 　涼子がフェラを中断していった。 「わたしたち、仕事は一段落したんだけど、トオルさんもフェラしようか？」 「いまはいいや。オレの仕事が終わったら頼むよ」 「じゃ、あとで」 　彼女は拓己のフェラを再開し、拓己が射精するまでフェラを続け、そのあと １階に降りていった。 　オレはひとりで仕事をする。 　オレは２時間あまり仕事に集中する。仕事は早い方なので、８時間みっちり と仕事をする必要はない。出社すると時間に拘束されてしまうので、時間を持 て余してしまう。在宅のいいところは、納期までに終わらせれば仕事時間は関 係ないことだ。