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日本が滅び去る、という事を、久々に訪れた余所の国でじっくり考えてみました。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
只今、とある学会でイタリア北部のバビーノという湖畔の小さな町に参っております。 この町は今から24年前、同学会で訪れた事がある町。 毎年欧州各国のリゾート地で学会を開催する主催者が、この地の会議場が特に素晴らしかったということでもう一度この町のこのホテルで開催しようということになったのでした。 24年前と言えば僕はまだ20代。緊張しながらたどたどしい英語で学会発表をしていたこと、休み時間に湖畔の町をあちこち歩き回った事等を懐かしく思い出しながら滞在しています。 内閣官房参与になってからのこの10年間は、安倍さんのサポートを中心とした国内公務に可能な限り貢献しようということで、国際的な仕事の大半をお断りしてきました。 が、それでも、一部スウェーデンの古い友人からの依頼でお引き受けしていた客員教授職で年に1,2度は海外に出る機会があったりしましたし、また、参与になる以前は年に5,6回、多い時には10回前後も、学会や共同研究等で海外主張に出ていました。 ですが、コロナ騒動になってからは海外には出ることが無くなりました。ですのでこの度の海外出張は3年ぶり。よくよく考えればこれだけ海外に行かなかったのは、十代の頃以来始めてのことでした。 だから、かも知れませんが、あらゆるものがとりわけ新鮮に感じられる出張となりました。

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