と書くと、なんかそれっぽい説明になってしまいますが、何といっても最
高なのはこのドキュメンタリーが(特に最初の2話は)、特撮に夢を抱い
た若者たちを描いた青春群像劇のように見えてくるところです。『スター
・ウォーズ』の特撮のほとんどはイチから手作りで作ったものです。この
「イチから手作り」というのはどういうことかというと、撮影に使うカメ
ラや機械、それをコントロールするコンピュータや、設置するためのスチ
ールの枠組みのようなものまで、スクラッチで作り上げるしかなかったと
いうことです。通常、こういう特撮のドキュメンタリーではミニチュアや
特殊メイク、あるいはマット・ペインティングなどの「手作り性」に注目
することが多く、それはそれでもちろん最高に面白いのですが、『スター
・ウォーズ』の場合はシステムというか、「特撮スタジオの設備そのも
の」から作らなくてはならなかったという経緯があります。これは言って
みれば、料理をするのにオーブンの設計から始め、ガスの配管をして、鉄
板から包丁を削り出し、照明器具を設置して、キッチンそのものをまずは
設計しなくてはならないというようなことです。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)