メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年7月30日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  はじめに ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  ここ数週間、自民党の胡散臭さがメディアを通して取り上げられている。  そこには、必ず「統一教会」という単語が出てくるものの、実際には、それ以上にCIAと児玉誉士夫が日本の戦後政治で与えた影響が強い。  詳しくは、「CIA秘録」(ティム・ワイナー著)を。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------  内密出産とは何か? なぜ熊本県の慈恵病院は実施するのか 課題は? 世界の事例はどうなっているのか? ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------   熊本県熊本市西区に位置する慈恵病院は7月21日、独自に導入する「内密出産」において、匿名を望む県外の20代の女性が、6月に出産していたことを公表した。これで3例目の内密出産となる。  内密出産とは、病院の相談室にのみ身元を明かして主産し、子どもが一定の年齢の年齢に達すると、母親の身元を知ることのできる制度。  病院によると、女性は5月に「誰にも知られたくない」とメールで病院に相談を寄せ、6月に仮名のまま出産した(1)。  その後、女性は、病院の蓮田真琴新生児相談室長だけにマイナンバーカードと運転免許証を提示。コピーは封をして病院が保管し、女性は子どもを特別養子縁組に託す申述書にも署名した。  女性は、今年4月の2例目の内密出産の報道で、慈恵病院を知ったという。熊本市子ども政策課によると。子どもの戸籍作成に向け、市が手続きを進めている。  慈恵病院の蓮田健院長は、  「法整備がない中での内密出産だが、母子の安全を確保できた。女性のセーフティーネットとして理解が深まってほしい。」(熊本日日新聞、2022年7月21日) と話す。  内密出産は、医療関係者が立ち会わないままで母親が自宅などで出産する「孤立出産」を防ごうと、2019年から導入されている。 目次 ・なぜ慈恵病院は、内密出産を受け入れたのか? ・内密出産をめぐる課題 ・海外の事例 ドイツ、アメリカ、韓国 ・なぜ慈恵病院は、内密出産を受け入れたのか?  内密出産とは、予期せず妊娠をした女性が、病院にだけ身元を明かして出産し、あとに子どもが望めば出自を知ることができるという仕組み。  日本では法制化はされていないものの、2019年12月から熊本市の慈恵病院が独自に導入を表明。  慈恵病院が内密出産の仕組みを導入した背景として、女性が1人で子どもを出産する「孤立出産」を回避するためであるという(2)。内密出産であれば、病院で医療関係者の立ち合いのもとで確実に出産できる。 もともと慈恵病院では、親元での育児が難しい乳幼児を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営していた。  ただ、ゆりかご(赤ちゃんポスト)の場合、孤立出産が少なくないという。そもそも母親の身元が全く分からない。 慈恵病院の蓮田院長はこのように語る。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎週 日・土曜日